毎日の忙しさで、ゆっくりできる時間が上手く取れなかったり、深呼吸する時間を忘れていませんか?
自然あふれる場所に、森林浴に行きたくても、近くにそんな自然いっぱいの場所がない。
1日の終わりに、少しでも心身ほぐれることをしたい。
そんなときに、手軽にお家の中で取り入れられる「天然のアロマオイル(精油)」の活用を、おすすめします。
精油を使ってみたいけど、どの種類をどの用途で使っていいかわからない人が多いはず。
そんな人に向けて、今日は『疲れた心と身体がリラックスして癒してくれる天然アロマオイル(精油)5選』をご紹介してきたいと思います!
どうしてアロマ(香り)を嗅ぐことでリラックスができるの?
「においを嗅ぐことでリラックスできるのはどうしてなのか」と疑問にが出てくるかと思います。
精油をご紹介する前に、
まずは人が、どのようにしてにおいを認識していくのか簡単に説明します。
人が外からのにおいを鼻から吸い込むと、
鼻の中の嗅上皮という粘膜に、香りの分子が溶け込んで、
嗅上皮の粘膜に伸びている嗅毛から嗅神経を伝って、嗅細胞でにおい成分が受け止められます。
嗅細胞が、受け止められたにおい成分によって興奮することで、電気信号に変換されいきます。
香り→嗅上皮(嗅毛→嗅細胞)→[電気信号]→嗅神経→嗅球→嗅索→大脳辺縁系(海馬、偏桃体)
視床下部→大脳皮質
視床→大脳皮質
週細胞で受けた電気信号が嗅索まで通って、
海馬や偏桃体が属する「大脳辺縁系」、「視床下部」、「視床」を通って大脳皮質に届いて記憶や感情に影響を与えてにおいを認識してきます。
五感(視覚・触覚・聴覚・嗅覚・味覚)の中で、
嗅覚だけが大脳辺縁系の中にある海馬と偏桃体(本能的な感情や行動、記憶に関わりがある部位)が直結していると考えられています。
そして海馬や偏桃体がある大脳辺縁系の周辺に、自律神経の中枢である視床下部やホルモン分泌にかかわる下垂体があるので、
においを嗅いが電気信号で変わった刺激が、視床下部や下垂体まで伝わると同時にホルモンと自律神経も変化していきます。
まとめると、
リラックス効果のある香りを、鼻から嗅いだときの刺激が、記憶や感情に与える部位に伝達されて、リラックスできることが認識される。
そこからホルモンや、自律神経に影響を与える部位にも、においの刺激が伝達されて、心身共にリラックスできる。
リラックスできて心理に影響を与えるだけではなく、ホルモンを整えて、自律神経に働きかけられることで、副交感神経が優位になって、身体の芯からリラックスができるということですね!
リラックスできるおすすめの天然アロマオイル(精油)5選
私のおすすめリラックスできる天然アロマオイルを5つをご紹介します。
ラベンダー
香りの特徴
・すっきりとしたフローラルな香り
・ハーブの中でも香りが強く、同じラベンダーでも種類によって香りの違いを楽しむことができる
王道と言っていいくらいに必ずおすすめされる『ラベンダー』の香り。
アロマセラピーの研究が本格的に始まるきっかけとなったハーブががラベンダーです。
ラベンダーなしではアロマセラピーを語れないくらい、必ず紹介される香りの1つ。
ラベンダーの香りと聞くと、市販で販売しているお部屋やトイレの芳香剤の印象が強いのではないでしょうか。
私もエッセンシャルオイルに出会うまでは、トイレの芳香剤のイメージが強くて、あまりラベンダーのにおいが好きではありませんでした。
ラベンダーの精油の香りを嗅いでみると、スッキリとした香りの中に甘く優しい香りを感じることができます。
植物から蒸留したラベンダーの精油は、市販の芳香剤特有の香りの強さと比べると格段の差があります。
用途の幅がとても広いラベンダーはリラックス効果が高く、不眠解消効果にも期待されている代表的なエッセンシャルオイル。
ラベンダーも種類があって、同じラベンダーでも種類が変わることで香りも個性があって違いも出てきます。
実際にアロマショップに行って匂いを嗅ぎ比べて、自分の好みの香りを見つけてみるといいですよ。
安心感をもたらして、ゆっくり深呼吸をさせてくれる香りにきっと出会えるはず。
私が特にお気に入りのラベンダーの精油があります。
カナダのケベック州に滞在していた時に、使っていたラベンダー専門店「BLEAU LAVANDE」で取り扱っているお気に入りのラベンダーの精油。
ゼラニウム
香りの特徴
・バラっぽい花のような香り
・フローラルな香りの中にグリーンのフレッシュさも残っている
『ゼラニウム』は、お花からではなく葉っぱから精油を抽出されているのに、香りはバラっぽいお花のような匂いがします。
華やかな香りなのに甘すぎない、この軽やかな甘さの中にグリーンも感じることができる、とてもバランスの取れた香りを体験できます。
神経バランス調整作用があり、疲れや緊張した心や身体を整える助けをしてくれます。
甘さの中にあるすっきりした匂いで頭もリフレッシュできそう。
ネロリ
『ネロリ』はビターオレンジのお花から取れる精油です。
香りの特徴
・お花の香りの中に苦みとグリーンの香り
華やかなお花の香りがする中に、柑橘のほろ苦さと、さっぱりとした青々しさの残る香りが特徴です。
ネロリには、鎮静や神経バランス調整の効果、そしてストレスからの不眠改善の効果が期待されています。
柑橘系とフローラル系の香りのバランスが、情緒不安定の心を助けてくれそうです。
ネロリのオイルは、花びらから抽出され、摂れるオイルの量もわずかなため、他のエッセンシャルオイルに比べて値段も高いです。
イランイラン
香りの特徴
・甘いお花の香り
・若干ジャスミンの香りに近い
『イランイラン』の香りは、まさしく「お花」という香り。
とても官能的でオリエンタル調な香りの印象を持ち、異性を誘惑するための媚薬のような役割もしてくれます。
エキゾチックで、魅惑的な香りのイランイランは、高級の香水の原料として使われることもあります。
催淫効果のあるイランイランですが、高ぶった神経や、精神的な不安や緊張を緩和し、深いリラクゼーションへと導いてくれます。
マジョラムスウィート
香りの特徴
・さっぱりとしたハーブの香り
・香りの余韻にほのかに甘さが残る
すっきりとしたシャープな香りの中に繊細でほのかな甘さが混じった香りが特徴の『マジョラムスウィート』。
マジョラムスウィートは、料理にもよく使われる同じシソ科のハーブ「オレガノ」と似ているため、区別をするために「マジョラムスウィート」と名付けたそうです。
マジョラムスウィートは、身体を温める作用があります。また孤独や悲しみ、精神的疲労などからくる不安や不眠にも役立ちます。
身体が温まると心も温まっていくことで冷静な自分を取り戻す手助けをしてくれます。
自分が心地がいいと思う香りの精油を選びましょう
数ある精油の種類からどんな状況でどれを選んで使えばいい?
精油を使う前に悩む人は、どの精油を選んで使用すればいい基準があります。
それはずばり、
「心地のいい香りに感じるか」
です。
精油の中に、心身ともに作用が期待できるものものが入っていたとしても、自分の好みの匂いでなければ、その効果は実感することができません。
1番大事なのはその香りが自分にとっていい香りに感じて心地いいかで精油を選ぶと、アロマの効果をより実感することができますよ!
効果的な天然アロマオイルの使い方
アロマディフューザーで拡散
一般的で簡単に取り入れられるアロマオイルの1番の使い道だと、『ディフューザー』が挙げられます。
加湿式のディフューザーや、アロマオイルを希釈しないでそのまま加湿器に設置して香りを拡散できるディフューザーetc…
好みに合ったディフューザーで香りを楽しんでください。
プロダクトデザイナー監修のスタイリッシュで洗練されたディフューザーをラインナップ【@aroma】ティッシュやハンカチに垂らす
家にあるものですぐに香りたい人は、ティッシュやハンカチで活用することができます。
香りたい精油を1、2滴垂らすと即席のアロマ吸引のできあがり。
トリートメント法
使いたい精油を植物性のキャリアオイルに希釈して、顔や身体に塗ってマッサージする方法があります。
マッサージすることで、リラクゼーション効果と同時に、流れが滞っていたリンパや凝り固まった筋肉もほぐれて血行促進、保湿効果も体感することができます。
まとめ
アロマオイルは、心にも身体にも効果があると聞いても、たくさんの種類がありすぎて、どれを使えばいいかわからない人も、多いのではないでしょうか。
効能ももちろん必要ですが、アロマでリラックス効果を1番実感できるのは、実際に自身で匂いを嗅いで、いい匂いで心地よく感じるかが1番大事。
自然の恵みが、あなたの日々疲れた心と身体をやさし包んで、癒してくれることを体感できるでしょう。
みなさんの毎日が、心も身体も健やかで過ごせるように、Imoは見守っております。
柑橘系のエッセンシャルオイルを知りたい人は、こちらの記事もよかったら覗いてみてください!
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