「国際結婚は大変。」
と、よく耳にすると思います。
でもどれくらいでどんな風に大変なのかは、あまりイメージがわきませんよね。
私も国際結婚するまでは、どれくらい大変なのか全く想像がついていませんでした。
想像つかないのも当たり前。だって初めての結婚が国際結婚だったもん!
国際結婚をすると、
「ビザのこと、これからどこに住んでいくか、言語はどうする?」etc…
国内結婚の人たちとは若干違ったアプローチのライフプランも、しっかりと話しこんでいかなければなりません。
だけど、国際恋愛を通して結婚してわかったことは、
『結局はみんな同じ人間』
ということ。
国際結婚だけではなく、誰かと結婚して2人で生涯を歩んでいく作業が至難の業だと痛感しております。
今日は、私が実際に国際結婚をしていたときの出来事をお話します。
『前旦那のために日本での生活のサポートを私が全部していたら心が壊れて離婚したお話』です。
若干愚痴っぽくなることもあるかもですが、共感できる部分もあるかと思うので、お付き合いいただければと思います。
尽くすだけが愛ではない
まず、今までいろんな恋愛をした経験を通して痛感したことが、「尽くすだけが愛ではない」ということ。
私はいつも誰かといるときは、
「私と一緒にいる間だけでも、できるだけ快適で笑顔でいてほしい。」
そんな気持ちが常にあります。
その精神故に、どんなことに対してもどんな相手にも尽くしてしまうところがあります。
さらに相手に尽くす理由の1つとして、せっかちな性格も。
自分でやればすぐ終わるしな。
そんなせっかちな性格も災いして、自分でできることは相手に委ねずに自分で全部やってしまうのです。
私が相手に尽くす姿を見て、人によっては「優しい」と思う人もいれば、「やりすぎ」と感じる人もいて賛否両論があります。
それでも私は、
相手が喜んでくれたらそれでいい。
相手を喜ばせたい一心で、見返りを求めずにどんなことも協力したり尽くしていました。
その行為は、恋人やパートナーにも同様。
私が彼らのために全部してあげる姿をみて、友達や家族からは「甘やかしすぎなんじゃない?」と言われるほどでした。
相手に尽くしている最中は自分自身は夢中になって尽くしているので、周りの言っていることに対して、
喜んでもらえると思ってやってることのどこが甘やかしになるのかな?
正直疑問を感じてたりしていました。
だけど冷静になって振り返ると、何でもかんでも相手にやらせないで私が全部してしまう。
私に言及した周りの言う通り、相手に託さないことで相手を甘やかしている結果になったと反省をしています。
自分が良かれと思ってやっていたことが相手のためにならず、結果的に甘やかす形になる。
とうとう相手は本当に何もしてくれなくなっていくのです。
最終的にそんな私の態度で相手はあぐらをかき始めて、私を大事にしてくれなくなるのでした。
相手にあぐらをかき始める行為は、日本人も外国人も関係ない。
いろんな国籍の人と出会い、関係を持つことで実感しました。
結婚を決める前に…
ダメ外国人彼氏の見抜き方もご紹介しています。
文章書いているだけでも、私がダメンズ製造してるのがわります…
見返りを求めることも愛の形と知る
私は普段の日常で、思ったことや意見は比較的はっきりと言います。
だけど恋愛になると、なぜか古風な女になってしまいます。
相手の言うことを忠実に聞いて、言われたこと以上をしてしまう節があります。
尽くすことがしっかりと身体に染みわたっている私。
相手にあれもこれもしてしまうことが反射的に、しかも無意識的に癖になって習慣化されています。
何でも尽くしてやってしまう私の性格を改善していかないとなぁ。
昔から薄々と尽くすことに反省を感じていながら、好きな人ができるとそんなことも忘れて尽くしてしまうのでした。
そんな私も、カナダのワーホリ中にカナダ人男性と交際したことをきっかけに、見返りを求めることも愛の形を知ります。
そこからは私の「尽くそう精神」を、少しずつ抑えていくことに意識を向けるようになりました。
カナダで付き合っていた元カレはいつも、
「お前のためにやってあげてる。」
だの、
「俺はこれだけのことを、お前のためにやってやった。」
自分が相手にどれだけのことをやってきてるのか、口を大きくして主張する人でした。
今考えれば、彼の行為や言動は完全にモラハラ気質なのが否めません。
客観的に見れば、どう考えてもアウトな男。
だけど、カナダにいたときの私は環境に対応していくこと、そして英語を習得していくことで精一杯。
当時の私は、その彼がヤバい男と思うほどの余裕がありませんでした。
恩つけがましく色々私に言ってくる彼を横目に、
「見返りを求めることも愛情表現なんだ。」
ということを、彼との交際の中で知りました。
それと同時に、カナダ人の彼氏のように「見返りをただ恩つけがましく求めるだけではダメ」ということもわかりました。
相手が本当に感謝をしていれば、必然的に自分に返ってくる因果ということも、彼の言動や態度でも学びました。
助けてくれたり支えてくれたり、何かを差し出してくれて嬉しかったら、「恩返ししたい。」
と思うのが人間の性ですもん。
元旦那に尽くしたのは過去に報われなかった自分を取り戻すため
では、なぜ私が前の旦那のためにあれもこれもサポートしていたのか。
それには理由がありました。
先ほどお話したワーホリでカナダ在住中に付き合っていたカナダ人彼氏が、私のカナダに滞在するためのビザにほとんど関与してくれなかったからです。
実際に私が他国で生活することと、ビザを取得する大変さを経験済み。
前の旦那に対して献身的にビザのことも、生活のこともサポートできていたのかもしれません。
実は、当時付き合っていたカナダ人彼氏とも結婚前提のお付き合いでした。
彼は元々結婚願望がなかった人。
ところが、あるとき彼から「結婚しよう」と言ってきたのです。
結婚願望のなかった彼から結婚の話を持ち出されたのは、あるきっかけがありました。
それはその彼氏とメキシコに滞在中していたときのこと。
日本にいる私の母から「病院に入院する」という連絡が入ってきたことがきっかけでした。
当時の母の病状が深刻だったため、入院が決まった時点で連絡をくれたのです。
その話を聞いた私は、頭が真っ白になるほどのショック。
母から離れた場所にはとてもじゃないけどいれなかった。
だから、母の病状が良くなるまで無期限で日本に滞在することを即決。
私は迷わず日本へ帰国することにしました。
もちろん日本へ帰国中は、彼とは遠距離。
彼と遠距離恋愛をするまでは、出会って2年間ずっと一緒にいた私たち。
長期間離れたことがない私たちは、海を越えて離れて暮らすことに彼が耐えられなくなったのです。
このタイミングで彼が結婚を視野に入れ始め、結婚について私に話し始めたのです。
「カナダに戻ったら結婚の準備をしていこう。」という話になりました。
私の母は結婚に対して反対することはなく「カナダへ行ってきなさい」と。
母の病状も安定して生活に支障がなくなったタイミングで、「結婚をする」という目的でカナダへ戻ることに。
メキシコからカナダに戻った彼の元へ行き、すぐビザ申請の準備を始めました。
カナダに到着した当時は、観光ビザで滞在していた私。
ご存じの方もいるかもしれませんが、当時はカナダ国内で結婚ビザの申請をすると結果が降りるまでの間は就労許可のあるビザも取得することができていました。
私は2人の生活の基盤を整えるために、そしてできるだけ彼の収入に頼らずに彼の負担を減らして、「2人」で生活を共にしていきたい。
その気持ちを伝えた上で、結婚ビザの申請作業をしようということに。
私が結婚ビザの書類集めをしている間、彼に2人の銀行口座のジョイントアカウントの作成をお願いしたときです。
彼はその作業には応じてくれませんでした。
なぜかというと、私が「結婚」ではなく、
「カナダに滞在するためのビザ目的で作業しているのではないか」
私のことを疑い初め、彼が結婚する準備を躊躇し始めたのです。
正直驚きました。
今回申請するものは「結婚ビザ」。
もし私がワークビザを取得するなら、自分のためのビザなのでもちろん自分でやります。
もう一度言いますが、今回申請しようとしているものは結婚ビザ。
結婚は2人で一緒に作業をしていくもの。
しかもパートナーからのスポンサーが必要のため、1人で進めてはいけません。
だけど2人のためとは言え、私がカナダでビザを申請する立場。
だから、彼の負担にならないように、自分でできることは自分でできる範囲で進めていきたかった。
ワーホリ時代のオーストラリア、ニュージーランド、そして彼と出会ったカナダ滞在中も、
自分のビザの更新・タックスリターンや役所のものは、もちろん全て自力でやってきました。
そんな私の考えが彼からしたら、私がただカナダに住みたいだけに見えたそうです。
自分から結婚したいと言い始め、いざ準備を進めても結婚することを拒否をする矛盾した彼の言動。
私はついにしびれを切らしてしまいました。
そして、私たちは結婚をすることなく、私は日本に帰国したのでありました。
そんな過去があったため、日本で出会った外国人の元旦那に対しては
「私みたいな悲しい思いはしてほしくない」
そんなことをずっと考えていました。
ワーホリ時代に出会ったカナダ人彼氏にしてもらえなかった悲い思いをかき消すかの如く、前の旦那には日本の生活でスムーズに行くように献身的にサポートをしていたのです。
日本語が話せない元旦那の肩代わりを担う
元旦那と結婚するときはもちろん、
結婚する前の付き合っていたときからサポートをしていました。
元旦那とは外国ではなく、日本の私の地元で出会いました。
彼と出会って数カ月後のときに、彼の観光ビザの更新の保証人になったことから始まりました。
そもそも私たちが仲良くなったのも、元旦那が私が興味を持っていた分野のエキスパートだったことがきっかけでした。
私たちが付き合い始めてからは、彼の通訳や翻訳について彼のお仕事を手伝っていました。
結婚したら、この活動を仕事にして日本でも本格的に始めていこう。
結婚の話と同時にこれからのビジネスについて、二人三脚で進めていこうということに。
結婚してからは、以下のことを私がやっていました。
観光ビザの更新
市役所に婚姻届けを提出後、配偶者ビザを申請するために日本に滞在する必要がありました。
当時所持していた「観光ビザ」の更新の手続きをするために、入国管理局へ。
このときは、すでに私が彼の配偶者なので、観光ビザ更新に際しての保証人は私でした。
私と出会う前は、元旦那が居候していた知り合いが保証人でした。
私と出会って以降はビザの更新する度に、私が彼の保証人になっていました。
配偶者ビザの申請
この作業が結婚生活の中で、1番大変難関でした。
元旦那の日本語は単語をいくつか知っている程度。会話はできないレベル。
なので、配偶者ビザの申請の書類作成や公的な書類集めの90%は、私が手続きをしました。
元旦那にやってもらった残りの10%は、母国での収入証明できる書類を準備してもらいました。
配偶者ビザの申請について知りたい人はこちらの記事をご覧ください。
在留資格のビザは、原則申請本人がするもので、代理人として日本人の配偶者が申請できるのに、当時の私は、日本人の配偶者が、配偶者ビザの申請をしなければいけないものだと思っていました…
市役所関係全部
国民年金保険料などの税金関係の管理は私がしていました。
管理だけでなく支払いもなぜか私が全部していました…(離婚時に返済してもらっています。)
あとは彼がベトナムに渡航するために、3回目のワクチン接種をするための手配を私がしていました。
当時コロナ感染拡大予防出入国するときは、ワクチン接種の証明書や、コロナの陰性証明が必要でした。
当時住んでいた場所が、住民票と違う県外に滞在していたので、県外でも接種できるためのやりとりも私。
ワクチンの問い合わせは多言語に対応しているので、本人が役所に直接問い合わせが可能でした。
はじめは直接市役所へ元旦那が電話で問い合わせていました。
しかし、担当したスタッフの英語力が不十分で、ちゃんと対応してもらえなかったという経緯があります。
そのため、県外でもワクチンが打てるように私が代わりになって手配。
ちなみに一緒にベトナムには行ってません。これについては後で説明しますね。
日本で生活するためのライフラインの契約
銀行口座開設、携帯電話の番号取得のための格安SIMの契約も、私が探して手配の手続きをしていました。
日本人だと簡単にできることが、外国人になるとどうしても審査が降りないことが多かったです。
元旦那の仕事の手伝い(通訳)
元旦那が配偶者ビザを取得後、日本でもフリーランスとして活動していました。
日本人のクライアントのための日英通訳、イベント時の広告の翻訳、あとは彼がブランディングしていた製品制作の手伝いもしていました。
ここに関しては、
・通訳は初めての試みで、貴重な体験ができたこと。
・通訳する内容が専門分野なので、通訳しながら自分自身もその分野の知識もつけることができたこと。
少しだけですが、自分の英語力に自信をつけることができたので、元旦那には感謝しています。
翻訳に関しては、今はとても性能の高い翻訳機を無料で使えるので、彼が翻訳機にかけた日本語の文章に違和感がないか、最終チェックするくらいの作業でした。
一緒に過ごす気がない元旦那。恩を仇で返される
実は元旦那と付き合っているときから、時々彼の言動や行動に違和感がありました。
(私の国際恋愛遍歴を元に、ダメ彼氏の見分け方の記事を書いています。)
そんな違和感を見て見ぬふりをして、彼からのプロポーズを承諾をした私。
その違和感を無視した結果、違和感の理由が結婚してからの彼の言動でどんどん浮上してきました。
結婚する前に言っていたことと、結婚した後に言われたことが違って目からうろこだったことを3つピックアップしました。
【結婚前後で違った目からうろこだった元旦の言動】
・貯金が0だった
・二人三脚ではなくフリーランスとして仕事をしようとする元旦那
・「仕事」と称してベトナムへ逃げる
貯金が0だった
婚姻届けを提出して1ヶ月経った頃です。
元旦那から、貯金がないことを告げられます。
元旦那と付き合っていた頃は、元旦那は私よりも収入がありました。
私と結婚する前、元旦那の滞在先は日本人の知り合いの家。
ホームステイの形で彼を迎え入れられていたため、元旦那は家賃がかからない生活をしていました。
さらに、日本から出れなくて困っている彼に母国の友人からお金の援助、そして母国からの給付金を自国の銀行口座から毎月受け取っていました。
彼の友人の仕送りと母国からの給付金を合わせると、当時働いていた私の月給をはるかに超える金額が彼の口座には毎月入っていたのです。
普通に生活に支障もなく、普通に貯金ができる収入です。
しかし、彼はお金の管理を上手くできない人でもありました。
彼の生活はほとんど外食、スターバックスに頻繁に行き、1杯だけでなく何杯も飲んだり、その上人にもごちそうします。
彼のお金の使い方に疑問を感じていたのも事実。
それなのに、仕事ののやりとりで海外に送金をするときは、「手持ちがないから立て替えてほしい」と私に頼んできていました…(借りたお金は必ず返す人ではありました。)
貯蓄はあるよ!
固定費がかかっていないが故に上記のようなお金の使い方に、私は彼と交際していた当時は不安を感じていましたが、貯金はあると聞いて少し安心していました。
そんな彼と、お金の話になったときに彼はこう言いました。
僕お金の管理が苦手なんだよ。アジア人の女性は結婚したら、しっかりとお金の管理をするって聞いてさ。
お金を作ることは得意だからImoには管理をお願いしてほしいな。
金遣いが荒いことは、自覚があったみたいです。
だけど、お金の管理をさせてくれるなら大丈夫か。
と少しだけ肩をなでおろす気持ちでいました。
そうして結婚することになった私たち。
婚姻届けを無事に提出し、一緒に暮らす準備をしているころのことです。
彼からこう言われました。
貯蓄は全部、仮想通貨に回した。
「これから発生する収入を生活費に回していく」と言われ、このときに私のお金に頼る気満々なことを悟りました。
財産が0ではないし、今所持しているお金を大きくしたい気持ちはわかります。
だけど、この段階で生活軍事金もないのに、投資に全部持ち金を回すなんて少し無責任だなと感じてしまいました。
しかも、手元に使える金額は数千円。
お金はなければ借りればいい。パトロンをつければいい。
元旦那はこのような考え方をする人でもありました。
ビジネスだったらこの考え方はわかるのですが、生活だと話は別だと思う私とは真逆の考え方。
ビジネスと生活を一緒にしないでほしいな。
仕事で使う材料の仕入れや、海外に郵送する資金を、私が立て替えることもしばしば。(ちゃんと返してくれたのが唯一の救いですが)
結婚する前に、「お金の管理をしてほしい」と、ぼそっと言っていた元旦那。
そんなことを言っていた元旦那が、結婚後に有り金を投資に回したことを告げられる始末。
だったら投資した分を、日本で頑張って稼いでもらって挽回してもらおう。
自分に言い聞かせて、当時は目をつぶっていました。
二人三脚ではなくフリーランスとして仕事をしようとする元旦那
自分のビジネスを、日本でもやっていきたい。
日本でも正式にビジネスとして活動していきたいという目標があった元旦那。
仕事のパートナーとしても一緒にビジネスを立ち上げてやっていこうという理由もあって、私たちが結婚をしたのもありました。
配偶者ビザを取得して、福岡に移動して、2人で新婚生活が開始。
生活の準備も整ったところで、本格的にこれからのビジネスプランを立てるために話を進めていきました。
彼の口から、驚くべきことをあれやこれやと出てくるのです。
日本で開業をする気はないからフリーランスのままでいい。
今住んでいる町が合わなかったら、引っ越しができないから、賃貸は普通借家で借りたくない。
Imoの貯金があるから、お金の心配はない。
あれ、結婚前と言ってること違くない?
自分勝手な言動が出てくる出てくる…
いやいや、
お金の心配がないって、そもそも貯金していた私のお金は、結婚する前に貯めていたものだから、共有財産にならない。あなたがそんなこと言える立場はない。
国際結婚の2人が生活していく上で、経済的な安定を証明するための書類を提出することがどれだけ重要なことなのか、配偶者ビザの申請をしたときに痛感していました。
初回の日本の配偶者ビザの取得に苦労したので、次の配偶者ビザ更新がスムーズにできるようにしたかった。
だから、1年後のビザ更新を視野に入れながら、公的な収入証明もできるようにするには、2人のビジネスを表面化して開業をした方がいいと考えていました。
だけどこの状況とタイミングで、フリーランスを選択する彼の独りよがりな考え方が正直理解ができません。
彼の「フリーランスでやりたい。」という一言から、これから2人で一緒にやっていく覚悟のない彼の姿が見えた瞬間、一緒に仕事をすることを断念することに。
私の意見は聞かないのに、私は彼の意見を全て飲まないといけないの?
フリーランスをやりたければ、1人でどうぞって感じです。
「仕事」と称してベトナムへ逃げる
新婚生活を始めてわずか1カ月で、今後の2人の将来の雲行きが怪しくなり…
彼は私と2人のこれからではなく、自分のことしか考えていない一面がどんどん目立っていきました。
付き合っていたときからから気になっていた彼の「他責思考」なところと「無責任な言動や行動」は、結婚してからどんどん繋がっていくように見えはじめてきたのです。
配偶者ビザを取得後に、福岡に移動して一緒に住んで間もなく2人の今後の結婚生活、仕事について話し合ってもお互いの話が歯車が狂ったかのようにかみ合わない。
一緒に住み始めて数カ月後のことです。
関係が悪化した雰囲気に耐えられなくなった元旦那は、ベトナムがロックダウン解除のタイミングで「仕事」と称して、私を置いて2カ月間ベトナムに飛んでいきました。(ベトナムに逃亡したエピソードも書いています。)
「私を置いて」という言い方も、大げさで語弊があるかもしれません。
元旦那はベトナムにビジネスパートナーがいます。
そもそも私と出会う前から、生活の拠点をベトナムに置く予定でしたから。
なんでベトナムに滞在していないのか。
それは、当時ベトナムにいたときは観光ビザで入国。観光ビザを更新するために一旦ベトナムを出国しなければなりませんでした。
出国先のタイに到着した2日後に、ベトナムがコロナ感染拡大予防策でベトナム国をロックダウンさせたことでベトナムに戻れなくなったのです。
「この流れでタイもロックダウンをかけるだとろう」
とカウントダウンされていたときに、元旦那はタイに閉じ込められるのは嫌で日本に避難してきていました。
なかなか規制緩和されないベトナムのロックダウン。
日本に滞在してベトナムの入国解除を待っている間に私と出会い結婚をしました。
私と上手くいかなくなったタイミングで、運よくベトナムがロックダウンの規制を解除したのでした。
ベトナムから離れて2年が経っていたので、彼からすればこの上ないばっちりなタイミングです。
なぜこの上ないばっちりなタイミングなのかって?
元旦那が、仕事でベトナムに行くことは事実。
だけど、私からも一刻も早く離れたかったのも事実。
「仕事」という理由を口実に、私と離れるタイミングを見計らっていた時期だったので、彼からしたら好都合なタイミングだったのです。(本人があとからこの事実を言ってきました。)
ベトナムで友達の家に泊まるとだけ言われたまま、どこに宿泊するかも伝えずベトナムへ飛んでいきました。
最終的にわかったのは、ベトナムでは女友達の家に宿泊していたのです。
しかもその女友達は、以前元旦那のことが好きでアプローチしていた人でした。
元々友達の9割が女性の元旦那ですが、彼の交友関係なので、そのことに関してあまり深く追求したことはありませんでした。
ですが私の知らない女性の家に何も言わずに泊まることには、さすがに私も何も言わずにはいられません。
ビデオ通話で言及すると言い合いが始まり、いいわけを何時間もする元旦那。
仮に本当にただの友達だったとしても、何も言わずに女の家に泊まることに、私は正直理解に苦しんでしまいました。
彼がどこに滞在するか、私に言わなかった理由をこう言い放ちました。
Imoが僕に興味ないし、聞いてこなかったから言わなかった。
失笑…
あなたが私に興味がないから私があなたに興味がないように見えるのよ。
と突っ込んでやりたかったです。人は合わせ鏡です。
どこまでも責任転嫁と自己防衛が、驚くくらい得意な元旦那でした。
滞在中の民泊のチェックアウトわずか3日前にタイに行くと宣告
元旦那がベトナムに行って2カ月後に、関係を維持するために日本に戻ってきました。
しかも無一文でベトナムから帰ってきたのです。
ベトナムにいる間の女友達の家に無断で泊まっていたことで、散々言い合いになって不信感が拭えない中、この時点でさらに彼に対して不信感でいっぱいになりました。
ですが、
日本に戻ってきたし、彼のことを信じて今後の彼との人生について向き合っていこう。
と心に決めて、一緒にいることにしました。
だけど彼の態度が、族にいう「仮面夫婦」のような、以前よりも表面的な態度で私に接してきていました。
彼が日本に帰国直後、私がコロナにかかったときも元旦那は私の看病もせずに、私がホテル療養できるまで感染しないようにずっと家に戻ってきませんでした。
ちなみに彼は、私がコロナにかかる前からベトナムで風邪を引いて、日本に帰国後も咳をしていました。
自分の都合の悪いことには一切関与せず。
住居も、沖縄に定住するために移動しました。
ですが、結局彼の仕事の都合で沖縄を離れることになり、そこからもどこかに定住することはなく、住居を転々としていました。
私が、「ここがいい!」と言った移住先も、彼の都合で離れたりすることにうんざり。
なので、彼に住みたい場所を決めてもらうことにしました。
そんな自分のことしか考えない無責任な彼の姿をみて、彼のために何かをするのはやめようと諦め、家賃も生活費も、次回のビザの更新も、私は関与せずに彼自身でやってもらうことに。
当時は住居地を転々としていて、仕事に就けていませんでした。
今後の生活のために仕事を探していた時期もありました。
だけどふと思ったのです。
もし私が働いたら、彼は私の稼ぎを当てにして、彼が自分のビジネスも本気で取り組まないんじゃないか。
と、今までの彼の言動や行動からそう思ってしまったのです。
彼には2人のために頑張ってほしい。
小さな希望も心のどこかにあったのも事実。
彼に頑張ってもらうために、あえて仕事を見つけることを止めました。
こんな考え方になるなんて完全に壊れている私たちの関係。
仕事を見つけても、いつものようにまた突然移動するとかなったら、仕事を辞めないといけないしな…
この人と、これからどうやって過ごしていけばいいのか、考えに考えてもいい方法が見つからない。
日ごとにケンカもどんどん増えてきて、話も全くかみ合わなくなってくると、私の心でぷつんと何かが切れてしまいました。
気づいたときには完全に思考も停止して、身動きが取れなくなっていました。
精神的に不安定になり始め、どんどん内にこもるようになっていく私。
自分の中で限界を感じて、このまま彼と一緒にいると自分が壊れてしまうと、危機を感じた私は元旦那に、
あなたと離れて暮らしたい。
と、離れて暮らすことを私から提案しました。
この一言をきっかけに、今後の滞在場所や、彼のビザの更新について話し合うことに。
ただ彼は彼で、これから2人でどうしていけばいいのか、とても悩んで苦しんでいる様子ではありました。
そのときは、彼のビザ更新が近づいていることも考慮して、できるだけ早く話し合いをしたいと伝えると、
Imoとのやりとりで仕事が思うようにできなかった。仕事の作業を取り戻したいから話し合いは数日待ってほしい。
と言われました。
ケンカが耐えなくて、彼が仕事に集中できなかったことは理解していたので、そこは素直に待つことにしました。
しかし数日経っても1週間経っても、「話し合いをしよう。」と言ってくる気配が全くなし。
「数日後に話し合いをしよう」と言っていたのが、気がつけば2週間が経ってしまいました。
2週間が経ってようやく彼から、「話し合いをしよう」と言われたときには、当時滞在していたairbnbのチェックアウト3日前。
そして彼からこう告げられました。
タイに行くことにする。
何の相談もなく、タイに行くことを宣告されてしまったのです。
チェックアウトの3日前だったので、滞在していたAirbnbを延長するものだと私は思っていました。
airbnbのチェックアウト後の滞在先はもちろん決まっておらず、次に行く当てなんて決まっていません。
突然の宣告で私の心は打ち砕かれ、完全に行き場を失ってしまいました。
(タイに行くことを宣言されたエピソードの詳細はこちらの記事で書いています。)
「結婚は2人の関係を試すためのテスト」と言われた
元外国人旦那からタイに行くと言われた時点で、明確にわかっていたことが3つあります。
・滞在していた部屋がチェックアウト日から数日他の予約が入っていて、延長ができないことがわかっていたこと
・私とは一緒にいたくないことが、ベトナムに行った時点でわかっていたこと
・配偶者ビザの更新期限が1カ月前だったこと
上記の3つは、元外国人旦那からすれば、「私と離れること」そして「日本を出国する」にはもってこいのタイミング。
さらに、彼がタイに行くことは衝動的に決めたことではなく、水面下で計画を立てていたことなんだと、今までの行動や言動で全て悟った瞬間でもありました。
じゃあ何で私と結婚したの?
私は、元外国人旦那に訪ねてみました。
すると彼からは、こう言われました。
2人の関係を試すために結婚した。
私たちは、出会って9カ月目で結婚しました。
彼は初婚ではなく、母国で1度結婚を経験してるバツイチです。(子供はいません。)
年齢は私よりも15才上。
出会って9カ月で、相手の全てなんてわかるはずがありません。
だけど、人生の中で1度結婚を経験して離婚も経験している人から発する言葉ではない。
この人は過去から何も学んでないんだな。
元外国人旦那から「2人の関係を試すために結婚した」と言われたときに、彼がタイに行くと言われた時点で離婚しようと決意。
あまりにも唐突にタイに行くことを言われた私は、次に移動する場所は考えもしていませんでした。
3日後には、今のところを出ていかなければなりません。
とりあえず私たちの事情を知っている友達たちに連絡して事情を話しました。
すると、友達のお家に私の荷物が入った大きなボックス2つを一時的に保管させてもらえることに。
さらに事情を知っている他の友達に連絡すると、チェックアウト後にその友達の家へ1週間ほど滞在させてもらえることになりました。
家なき子になる私に、手を差し伸べてくれた親友たちの対応の早さと心遣いには本当に感謝です…
そしてチェックアウト当日、元旦那は本当にタイに飛んでいきました。
尽くすだけが愛と思うことなかれ
今までの人生で、「相手が喜んで快適に過ごしてくれるなら」という思いで、相手にあれよこれよとやってきた私の人生。
その行動にあぐらをかいて、何もしなくなる相手の人間性、責任感のなさにも問題はもちろんあります。
ですが冷静に振り返ると、
相手に尽くすことは、自分のことを犠牲にしてるのと同じ
ということを、今回の結婚生活でようやく自分の中で腑に落ちたところがありました。
全力でだれかを愛することは素晴らしいことだし、そこまで情熱を注いで相手に尽くすことは、そう簡単にはできないこと。
自己満足でやっているのだから、相手に見返りを求めたりしないことは当然なのかもしれない。
だけどやりすぎると、愛だと思ってやっていたことが、気がつけば執着と依存に変わってしまうのも事実でした。
相手に尽くす度に執着と依存も大きくなって、執着や依存していることも相手に伝わります。
そんな気持ちに相手もしんどくなって、私に対してもおざなりになったのかなぁ、と反省している部分もあります。
ときには、やらなければいけないことを相手に委ねてあげる。
何かをしてあげるにしても、やりすぎないバランスが必要。
私のやり方が完全に間違っていたんだと、今回の結婚生活で頭を打ってようやく痛感しました。
ですが、元旦那のとった行動は、『相手の恩を仇で返す』という言葉が、まさしく当てはまる行動そのもの。
どんなに尽くしても、相手が同じように返してくれるとは限らない。
と、自分の中に落とし込みができた出来事でした。
まとめ
大切な相手が困っていたり、喜ぶ顔がみたいと思うと、あれやこれやと尽くしてしまう私の性格。
相手にどんなに喜ぶことや、助けるようなことをしても、同じように返ってくるわけではない
ということ。
相手に見返りを求めて、打算的に何かをしてあげることは、また違うのかなぁとは思うけど、できればお互いに「与え、与えられるような関係」を築いていけるのが理想ですよね。
カナダ人の彼氏から学んだ「見返りも求めることも愛の形」もやり方を間違えると、今回の私の結婚生活のように、心を打ち砕かれるような結果になってしまいます。
国の違いからの習慣や価値観からの違いで、上手くいかないこともあるけど、最終的には国も文化も言語も越えて「地球上の人間の1人」に変わりありません。
残りの人生を一緒に過ごしたいと思った人と、どんなことがあっても生涯を乗り越えるには、全部自分で抱え込もうとは思わずに、相手のことを信じて相手にも協力してもらうこともとっても大事。
それと同じくらい、自分でできることは自分でやってもらうことも愛の形、だということを忘れてはいけません。
私のしくじり国際結婚生活を聞いて、みなさんの結婚生活がゆがむことなく、パートナーとより良い関係を築いていけることをImoは切実に応援しています。
誰も傷つかないで、愛し合える世界になりますように。
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