『北米のパリ』と呼ばれているモントリオールは、カナダのフランス語圏の州。
モントリオールには、街並みや文化の中にフランス植民地時代の建物や歴史が残っていて、カナダの他州との違いを体感することができます。
歴史的な街並みや文化だけでなく公園もたくさんあったり、自然が豊かな街でもあります。
美しいモントリオールに、人生で一度は訪れてみたい人も多いのではないでしょうか。
だけど、モントリオールはいつの時期に行くのがベストなの?
モントリオールは、冬が極寒で有名なカナダにあります。
寒い季節が好きで寒さに抵抗のない人、ウィンタースポーツが好きな人からすれば、寒い季節にモントリオールに行行くことは、寒さを体験することも楽しみの1つになるはず。
ですが、私は寒いのが苦手。
そして冬が苦手なのに、厳しいケベック州の冬の季節の1シーズンを、まるっと過ごしていた過去があります。
実際に厳しいケベック州の寒さを経験した上で、モントリオールを快適に過ごせる時期をみなさんにお伝えしたいと思います。
今回はモントリオールでご紹介していますが、カナダ全域でも同じように考えられる理由だと思うので、よかったら参考にしてみてください。
モントリオールはどんなところ?
モントリオールは、カナダの東部ケベック州に位置するケベック州最大都市。
実はカナダの中では、2番目に大きい都市でもあります。
オタワ川とセント・ローレンス川の合流した地点に広がる中州がモントリオール。
モントリオールって実は小さな島。
1535年、フランス人探検家のジャック・カルティエが、モントリオールのセント・ローレンス川河口を発見して「Mont Real(モン・レアル)」と名付けたことが由来で名付けられたのが「モントリオール」という地名です。
Mont Real(モン・レアル)は山の王という意味。
カナダの成り立ちの原点になったケベック州の最大都市モントリオールは、歴史的な建物も多いのが特徴です。
モントリオールはフランス語が第一言語
カナダと言ったら英語が公用語が先に浮かぶかもしれませんが、実は「英語」と「フランス語」と2つ公用語があります。
そしてモントリオールのあるケベック州は、カナダの中で最もフランス語を第一言語とするエリア。
ですが、モントリオールに住んでいる人たちは、フランス語と英語の両方を話せる人がほとんどなので、フランス語がわからなくても、英語で話せば英語で返してくれます。
バイリンガルかっこいいですよね。
第一言語をフランス語とする人が多いケベック州のモントリオールでは、フランス文化が根強く残っていることから、「北米のパリ」と呼ばれるほど、旧市街地の建物やグルメもヨーロッパにいるような魅力的な街です。
モントリオールといえばこの場所
モントリオールに来たら、必ずと言っていいほど観光者が訪れる場所があります。
モントリオールと言われてもピンとこない人がいると思うので、簡単に4つ紹介したいと思います。
ノートルダム大聖堂(La Basilique Notre-Dame)
モントリオールと言って思い浮かぶ有名な観光地といえば、「ノートルダム大聖堂」。
教会の中に入ると、息を飲むほどのコバルトブルーの光に包まれている祭壇に感動してしまいます。
世界遺産登録をされているノートルダム大聖堂は、映画「タイタニック」の主題歌を歌っていた、モントリオール出身のセリーヌディオンが結婚式を挙げた場所でもあります。
セリーヌディオンはモントリオールの誇りそのもの。
モントリオール旧市街(Old Montréal)
石畳の街並みがカナダの歴史を感じさせる『モントリオール旧市街』のエリアも観光地の1つ。
レトロな街並みにおしゃれな飲食店、お土産屋さんなどが立ち並ぶこのエリアで、思いっきりモントリオールを満喫することができます。
夏のハイシーズンは、このエリアもたくさんの人でにぎわっています。
プラトーモンロワイヤル(Le Plateau Mont- Royal)
モントリオールの中で1番フランス色が色濃く残るエリア『プラトー・モン・ロワイヤル』地区。
20世紀、フランス系の労働者たちが住んでいた下町のエリアで、今もなお住宅街として残っています。
現在はアーティスト、デザイナーや若者たちがたくさん住んでいて、個性的でおしゃれなエリアとしても注目されています。
街並みもカラフルだったり素敵なカフェ、雑貨、服屋などが立ち並んでいて、歩いているとワクワクしてしまいます。
モンロワイヤル公園(Mont- Royal park)
「モンロワイヤル公園」は、モントリオールの中心にそびえたつ山の上にある公園。
フランス人探検家のジャック・カルティエがこの山に登って「山の王」と名付けた場所。
モンロワイヤル公園は、ニューヨークのセントラルパークを手がけた造園建築家がデザインしたもの。
標高は233mほどで、ハイキングやサイクリングなどのアクティビティを楽しむ場所としても愛されています。
山の頂上まで登ると展望台があって、そこからモントリオールの街を一望できるスポットでもあります。
この山には道路も通っているので、車で登ることができます。(バスも通っていますよ!)
モントリオールの年間平均気温
カナダの東部に位置するケベック州最大都市であるモントリオールは、カナダだから寒そうなイメージ。
そんなモントリオールの気候は、大陸性気候である「亜寒帯湿潤気候」。
参考URL:気象庁|地点別平年値データ・グラフ (世界の天候データツール)モントリオール/トルドー国際空港〔ケベック州〕 カナダ
モントリオールの気候の特徴
・四季がある
・寒暖の差が大きい
・夏は湿気があって短い
・冬の寒さが厳しい
・雨季がない
日本と同じく四季はあるものの、気温は日本よりも年間気温は低く、1年間の夏と冬との寒暖差が激しいのが亜寒帯湿潤気候であるモントリオールの気候の特徴。
冬はみなさんが想像している通り、雪が降って寒さも厳しい上に寒い時期が長いです。
ですが、夏になると気温は30度以上になることもあり、湿気も加わってくるので蒸し暑い日もあるのです。
寒い季節が苦手な人にはデメリットですが、雪が降る代わりに雨季がないのは、結構ポイントが高いのではないでしょうか。
モントリオールは6月か9月がベスト
年間を通して寒暖差の激しいモントリオール。
私は過去にケベック州に合計1年住んだ経験があります。(ケベック州を出たり入ったり何回かしています)
滞在していたのは9月から6月の間で、実際に7月8月をケベック州で過ごしたことがありません。
実際に、ケベック州の友達や元パートナーからたくさんの話を聞いていると、誰に聞いても7月8月が1番楽しめる季節と言っています。
モントリオールでは夏になると、毎日どこかしらでフェスティバルやイベントを開催していて、飽きることがないんだとか。
ですがモントリオールの夏は、普通に35度36度を超えることがよくあります。
しかも湿度もあります。
カナダは北部に位置しているので、夏は涼しそうなイメージがありますが、モントリオールの夏は蒸し暑い。
暑さは日本とそこまで変わらなさそう。
7月8月の夏のハイシーズンを過ごしたことがない私。
だけど、夏はどこの国でもベストなことは想像がつきます。
だって寒くないし、1日の日照時間も長くて行動しやすいから。
そんな7月8月のハイシーズンでも取っ払ってでも、訪れてほしい時期があります。
それは「6月」と「9月」です。
モントリオールの5月の上旬は、まだ寒かったりと気温差が激しい日もありますが、5月の下旬にもなると気温も上がって、日中でも半そでで過ごせる日も少しずつ増えていきます。
6月から9月の上旬くらいまで、あたたかい気候が続いていきます。
その間でも特に過ごしやすい時期が、「6月」と「9月」。
6月と9月は年間を通して1番過ごしやすく航空チケットがねらい目
6月のモントリオールは、夏のシーズンのようにイベントがそこまでありません。
ですが、気温も日中だと半そでで過ごせるくらいの温かさ、そして湿気もなくカラっとした気候でとても過ごしやすいです。
6月は外にいるのがとても気持ちがいいと感じる気温なので、私はモントリオールの1年の中で6月が1番好きな月です。
そして9月は残暑が残る中、暑かった気温も7,8月に比べて少しずつ落ち着いて行きますが、9月の2週目まで街の中でイベントが開催されていたり、残暑の余韻を楽しむこともできます。
そして7月8月のような蒸し暑さもありません。
9月の下旬(3週目あたり)から、ケベック州で有名なメープルの葉っぱが少しずつ色づき始めるので、あわよくば紅葉も見れてしまう時期でもあります。
6月と9月に行くメリットは、気候やイベントだけではありません。
6月も9月は、航空チケットを見つけ方によって値段がハイシーズンよりも下がるのもポイント。
でも夏のハイシーズンに少しでも被っていきたい。
イベントが目白押しのモントリオールのハイシーズンに、どうしても行きたいと思う人もいるかと思います。
日本とカナダのホリデーに被らない期間を狙っていくことで、ハイシーズンにかぶせていくことも可能。
日本とカナダのホリデーシーズンによって、航空券の価格が変わっていきます。
◎日本の夏のハイシーズン
⇒8月中旬のお盆休み(大体1週間から10日)
◎カナダの夏のハイシーズン
⇒6月末~9月中旬(この期間のどこかで1~2週間くらい)
日本の夏のホリデーシーズンは、祝日が固まった日にちで長期休暇があります。
一方、カナダの夏のホリデーシーズンでお休みを取得する時は、自己申告制で1週間~2週間くらいでお休みを取る人が多いです。
さらにカナダの学校の夏休みが、6月末から9月の1週目まであるため、学校に通う子供がいる社会人だと8月中に休みを消化する人も多いのです。
日本とカナダの集中する長期休暇にかぶらない日にちを選んでいけば、航空券の価格も安く行くことも可能になります。
細かく言えば、6月でも『6月末から7月末』、9月だと『8月末から9月中』で、日本とカナダのホリデーシーズンが被らない時期がねらい目です。
6月と9月で行くメリットをまとめると、
6月
・カラッとした気候で過ごしやすい
・夏ほど暑くない
・航空チケットが比較的安い
9月
・2週目くらいまで夏のイベントやフェスティバルが開催されている
・7月8月に比べて気温が下がるけど寒くない
・下旬からは紅葉を見れる
・航空チケットが安くなる
デメリットをお伝えするならば、「夏のメインイベントに参加できない」くらいではないでしょうか。
9月の上旬までイベントは開催されているとは言え、ハイシーズンの7月8月に比べたらイベントの数も減ってしまいます。
思いっきり夏をエンジョイしたい!
という人は、7月8月に行くことをおすすめします。
モントリオールは世界中からの観光客が訪れるので、年間通しても観光客は多いですが、大型連休やイベントの多い夏のシーズンはどこを見ても観光客であふれています。
比較的観光客が少なくて、気温も過ごしやすい時期を狙ってモントリオールに行きたい人は、6月か9月で行くことをおすすめします。
モントリオール観光で最も避けたいのは4月
モントリオールには、逆に訪問を避けたい月があります。
それは『4月』。
4月って春だからいい季節なんじゃないの?
日本の4月だと、肌寒い日はあれど、桜が咲いたり、散歩が気持ちのよい季節。
モントリオールも同じく、4月になると気温も上がり始めて外に出れるようになれます。
ですが4月のモントリオールは、半年近く続く冬に積雪していた雪が解けて、道がぐちゃぐちゃになります。
モントリオール在住のカナダ人の友達も、「4月がモントリオールが1番ひどい時期」と言っていたほど。
観光だと外を歩くことが多いので、できるなら天候の良い時期に行きたいですよね。
モントリオールで1番避けるべき時期は、4月だということを頭に入れてプランを立てるといいでしょう。
まとめ
カナダの中で異国を感じさせてくれる「モントリオール」は、魅力がたくさんつまった街です。
カナダの代表的なイメージのある冬に行ってみたいものの、毎日マイナスを下回るほどの寒さなので、外で2日中活動するのには限界があります。
私が実際にケベック州に住んでみて、モントリオールに滞在するのにおすすめするベストな時期は『6月と9月』。
夏のハイシーズンに開催されるイベントやフェスティバルをお目にかかりたい人は、6月でも『6月末から7月末』、9月だと『8月末から9月中』。
天候も安定していて、航空チケットもハイシーズンに比べて、安く手に入れることができるのもポイント。
逆に4月は暖かくなっていく月ですが、雪解けで道路が泥だらけになって足場が悪くなることもチェックしてくださいね。
モントリオールは都市なのに、自然も豊かで空気もきれいです。
観光に行くなら、ベストな天候で思いっきりモントリオールを満喫してきてください!
2023年9月にモントリオールに行ったときの日本からモントリオールの航空券の詳細を記事にしているので、よかったら参考にしてください。
モントリオールでも楽天モバイル使えました。
海外SIM買う前に楽天モバイルの海外ローミング使ってみた?
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