国際結婚したひとたちも日本を離れた場所で出会っていたり、結婚生活も様々で話を聞いていて飽きません。
さらに、離婚するカップルも結婚するよりも多いと言われ、なにかと試練も多い国際結婚。
私もそのうちの1人となり、国際結婚そして離婚を経験してしまいました。
国際結婚は難しいと言われる中、出会って10年経ったにも関わらず、今も昔も変わらず仲良く幸せに暮らす国際結婚したカップルも存在します。
実際に私の友達国際カップルにいるんです。
今回「日本人嫁×タイ人夫」の国際結婚されたカップルをご紹介します。
日本ではなくニュージーランドで出会った2人は、出会って10年経つのに当時と変わらず本当に仲良し。
私の友達でもある国際結婚している2人に、国際恋愛を通して国際結婚はどんなものか(2人の馴れ初めや結婚後についてetc..)改めて聞いてみることにしました。
国際恋愛や国際結婚が上手くいかなくて悩んでいる人は、この記事を読んで上手くいく秘訣が見つかるかもしれませんよ。
日本人嫁SHIOさんとタイ人夫TNさんの国際カップル
- 2014年ニュージーランドで出会い同棲開始
- 2014年TNさんビザの関係でタイへ帰国
- 2014年TNさんの後を追うようにSHIOさんも日本に帰国
- 2015年SHIOさんタイへ渡る(ビジネスビザで滞在)
- 2017年SHIOさんTNさん結婚
- 2023年8月に2人で日本へ移住
今回ご紹介する国際カップルは、日本人の嫁SHIOさんとタイ人の旦那TNさん。
タイで結婚生活を8年送った後、2023年8月に日本へ移住して暮らしています。
日本に移住後にバモスを購入し、現在は日本中を思うままに旅をしながら暮らしている2人。
タイに住んでいるときからお仕事の休日やホリデイを使って、タイ国内をロードトリップをしていたくらい旅も大好き。
コロナ感染拡大前は、2人が日本に一時帰国した際に私の地元まで車で遊びにきてくれたり、フットワークもとっても軽い2人です。
2人ともIT関係のお仕事をされていて、リモートワークで働いています。
平日はお仕事、お休みは観光したり、アクティビティを楽しんだり。
2人でマラソン大会に出場したり、日本でスノーボードにハマったり。
何をするにもどこに行くのも、二人三脚のアクティブなノマド生活をしている2人。
そんな2人に会えるタイミングがあったので、国際結婚のあれやこれやを改めて聞いてみることにしました。
2人の出会いはニュージーランドの語学学校
2人の出会いは2014年までさかのぼります。
出会いは日本でもタイでもなく、ニュージーランドのオークランドで通っていた語学学校。
先に夫のTNさんが語学学校に先に入学していて、途中で入学した妻のSHIOさんが彼と同じクラスになってから2人の物語は始まります。
SHIOさんはワーキングホリデーで、TNさんは6ヶ月の語学留学で英語を勉強していました。
実は、私がSHIOさんとTNさんと出会ったのが、2人が通っていたニュージーランドの語学学校。
語学学校を全員卒業した後も、共通の友達を交えて北島をロードトリップしたり、夕食を一緒に食べたり何かとずっと交流のある2人なのです。
TNさんがビザの関係により、先に本国に帰国してニュージーランドから離れたあと、私はSHIOさんと1カ月間一緒に住んでいたシェアメイトでもありました。
ニュージーランドを離れて、何年もSHIOさんとTNさんに会えていなかった時期があっても、定期的にラインやテレビ電話をしたり、今もなお2人と仲良くさせていただいております。
気が付いたらいつも一緒だった
ニュージーランドでは、オークランドにある語学学校で同じクラスだったSHIOさんとTNさん。
私が同じ語学学校に入学した時点で、すでに2人の交際は始まっていました。
出会ってから交際までが結構早かった2人は、どんなタイミングでお互いのことを意識し始めたのか気になりました。
お互いに意識始めたのは何時頃ですか?
さん
母から「いつもその子と一緒にいるね」と言われてから。
SHIOさんは、ニュージーランドにいるときにお母さんによく写真を送っていました。
お母さんからTNさんといつも写っていることを言われて、SHIOさんはTNさんを意識し始めたんだとか。
反対に、TNさんにもSHIOさんをいつ頃から意識し始めたのか聞いてみました。
覚えてないな。一緒に過ごす中で自然とSHIOのことを意識し始めたよ。
TNさんは日々一緒に過ごしていく中で、自然とSHIOさんへの好意と意識が芽生えていったみたいです。
真剣に交際しようと決めたきっかけ
語学学校で出会っている2人は出会ってからほぼ毎日顔を合わせるし、週末は一緒に遊びにいったりと初っ端から距離が近かったわけですが、出会ってすぐ付き合ったわけではありません。
出会ってから真剣にお付き合いするまでの期間はどれくらい?
2カ月くらい?
彼らが出会って本格的に交際をスタートさせた期間は、大体2カ月くらい。
何でちゃんと交際しようと思ったの?
SHIOがとてもやさしくて親切だったから。
TNさんとノリでルームシェアすることになっていたので、同居前に関係を白黒つけた方がいいと思った。
2人のやりとりをみていると、国際カップルっぽいなぁと思ったのは私だけでしょうか。
告白の文化が日本ほど強くない海外だから、自然と恋愛関係を育んでいこうとするTNさん。
そんなTNさんの姿勢とは裏腹に、ちゃんと言葉で付き合ってるか証明してほしい私たち日本人は、次のステップに行くために2人の関係は何なのかはっきさせる。
2人の交際するまでのステップを聞いて、なんだか興味深かったです。
国際恋愛のデーティングについて知りたい人は、デーティングの実態について書いています。
2人が結婚を決意したわけ
ニュージーランドで出会って2カ月で本格的に交際をスタートさせたお2人。
ニュージーランドで同棲を始めるものの、2人が出会って半年後にTNさんがビザの関係で本国タイへ帰国してしまいました。
SHIOさんを残し帰国したTNさん。
TNさんが離れたあとも、SHIOさんはニュージーランドに滞在していましたが、TNさんをタイまで追いかけることを決意。
TNさんと離れて1ヶ月後にSHOさんもニュージーランドを離れることに。
SHOさんは日本へ帰国後、タイの仕事もすぐに見つけてあっという間にタイへ行くことになります。
晴れて再会できた2人は、本格的に一緒に暮らしはじめることができました。
ニュージーランドで出会い交際が始まって4年目の2017年、お2人は結婚をしました。
タイで一緒に生活を始めてどれくらいで結婚したの?
大体1年半くらいかなぁ。
結婚を決意した決め手はあるの?
思い切って、お2人に結婚をしようと決めた理由を聞いてみることにしました。
フィーリングで決めた。今でも結婚を決めた時の当時の気持ちを覚えてるよ。
今思うとくだらないんだけど、真剣に交際しているという証明に早く結婚したかった。
私が結婚したかった時は、彼はまだしたくなくてけっこう揉めた。
SHIOさんが結婚をしたかった時期には、TNさんはまだ結婚を考えいなかったんだとか。
すぐに結婚に向けての準備を進められなかった2人。
タイで同棲を始めて結婚するまでの期間はわずか1年半。
結婚するまでの期間としては、正直長くはありません。
だけどその1年半の間、結婚に至るまで2人が結婚で揉めてたなんて…
ケンカをするようには見えない2にんなので、揉めていた話を聞いて私は驚きました。
それくらい2人は本当に仲良しなのです。
当時は結婚を渋っていたTNさん。
今となっては「結婚をしようと決めたときの想いを今でも覚えてる。」と言えるところが、TNさんはSHIOさんと結婚して本当によかったんだなと感じました。
家事分担は決めていない
タイで同棲を始めて1年半で晴れて結婚することになった2人。
家事分担とかはどうしているのか聞いてみました。
特に分担とか役割は決めていなくて、お互いに気づいたらやっているとのこと。
家事の分担をあやふやにして、ケンカになったり不満が溜まる夫婦が多い中、2人は全く気にならずバランスよく50/50の負担を目指して日々の生活空間を共に過ごしているそうです。
私が見ている限り、2人の互いの苦手なところや得意なことを上手く埋めている印象のあるお2人。
お互いにしていることが気にならないのは、それだけ相性がいいんだろうな。
タイと日本での結婚生活
2人はニュージーランドで出会い、そのあとはTNさんの母国であるタイで計8年暮らしていました。
2人の経歴
2014年 ニュージーランドで出会い同棲開始
2014年 TNさんビザの関係でタイへ帰国
2014年 TNさんの後を追うようにSHIOさんも日本に帰国
2015年 SHIOさんタイへ渡る(ビジネスビザで滞在)
2017年 SHIさんTNさん結婚
2023年 8月に2人で日本へ移住
SHIOさんが、タイに初めて渡航して所持していたビザは「就労ビザ」。
TNさんと結婚後も結婚ビザに変更することなく、就労ビザでタイに滞在していました。
「いつか2人で日本にも住んでみたい」という願いを叶えるべく、2人は8年のタイ生活を置いて日本へ移住。
タイに滞在している間に、日本に住むために配偶者ビザを取得し、現在は日本で生活をしています。
タイの良いところ悪いところ
タイで暮らしていたときは、1年に1回は日本に帰省していた2人。
コロナ感染が流行していたときは、4年間くらい日本に一時帰国もできていませんでした。
そして、私は思いました。
8年も住んでいるSHIOさんもタイの良いところも悪いところもはっきりと見えて、TNさんも日本で暮らして母国のタイを客観的に見えているいいタイミングじゃないか!
ということで、2人にタイと日本の「良いところ・悪いところ」をざっくりと聞いてみました。
‐タイの良いところ
まずはタイが母国のTNさん
・母国だから会話が楽
・生活費が安い
お次はタイに8年暮らしてみてSHOさんが思う良いところ
・生活費が安いし、引かれものも少ないからあまり働かなくてもいい。
・自分が「外国人」という立場で暮らすのが好き
2人の意見でわかるように、タイの生活費は日本に比べてやっぱり安いみたいですね。
近年では物価高の影響もあり、タイのバンコクでは日本の物価とほぼ変わらないという話も聞きます。
実際にタイのバンコクに住んでいた2人から実生活の話を聞くと、タイは今でも日本より比較的安いものがあることがわかります。
安く住めるのは魅力的だなぁ。
‐タイの悪いところ
タイが母国のTNさん
・年配の方のための施設が少ない
・障害のある人たちに優しくない
8年タイに暮らしたSHIOさん
・四季がない
・いつも暑い
・行政サービスが手薄
2人の意見を見ると、タイの行政があまり行き届いていない様子。
特にTNさんの言っている「年配の方のための施設が少ない」「障害のある人たちに優しくない」という意見も、SHIOさんの行政の薄いという意見と繋がるところがありますね。
日本の良いところ悪いところ
日本に住んでみて良いところ・悪いところも一緒に聞いてみました。
‐日本の良いところ
日本在留歴1年目のTNさん
・日本の気候が好き
・食べ物がおいしい
日本が母国のSHIOさん
・四季がある
・家族に会いやすい
・どれだけ詰んでも野垂れ死にはしないだろうと確信できる行政の手厚さ
‐日本の悪いところ
在留歴1年のTNさん
・仕事を見つけるのがすごく難しい
日本が母国のSHIOさん
・世の中の仕組みが複雑でわかりにくいことが多くて面倒
日本語を独学で習得したTNさんは英語も話せます。しかも仕事はシステムエンジニアで専門職。
そんなハイスペックな彼でも、日本で仕事を探すのは大変とのこと。
そんなTNさんは現在、母国のタイで勤めていた職場からリモートワークで日本で働いています。
ITのエンジニアさんだとリモートワークできちゃうから、海外に行く人にはかなり強みの職業です。
反対に日本が母国であるSHIOさんは、8年日本での生活のブランクもあることに加え、いい意味でも悪い意味でもタイという国の適当だったりゆるい仕組みを理解しています。
そのため、日本の良い部分や悪い部分も客観的に見えています。
タイから日本に戻ると、日本の中でいろんな決まりごとが多かったり、手続き1つ1つに手間がかかったり日本のシステムがすごく複雑に感じるみたいです。
これは、海外に住んだことがある人にはわかるあるあるかも。
とくに日本は、書類の多い国で有名。
物事が1度で簡単に終わらなかったり、たらいまわしされることもありますが、裏を返せば丁寧に確実にこなしてくれるというメリットもあります。
海外から日本に戻ってきた人は、融通のきかない部分の古い日本のシステムに確かにイライラするかも。
国際結婚の良いところ・苦労するところ
国際結婚とはいっても、いろんな考え方やライフスタイルがあって本当に千差万別。
自分自身も国際結婚を経験しましたが、国際結婚の先輩でもあるお2人に国際結婚という目線で良いところ、苦労するところを聞いてみました。
・国際結婚の良いところ
・常識とかを知らなくても「外国人だからね」で済ませてもらえる
・住む国の選択肢が増える
住みたい国の選択肢ができること。
国際結婚の醍醐味の一つである「住む国を選ぶことができる」こと。
国際結婚する人は少なからず、旅をするのが好きだったり、異文化に対してもポジティブな気持ちで触れたり習得ができる人が多いのではないでしょうか。
2人の同じ意見として、住む国を選べるが入っているのが納得ですね。
・国際結婚で苦労すること
ただ「夫婦が同じ国でいっしょに住む」ということですら、一筋縄ではいかないこと
(ビザとか、どちらかが海外では難しい仕事だったり)。
コミュニケーションかな。
上記で住む国を選べることがメリットと話しましたが、もちろんデメリットもあります。
どちらかの母国に住んでいれば問題ないんじゃないかと思うところですが、どちらかの国籍が違えばどの国々での手続きもその分複雑になります。
外国に住むということは、それだけ妥協することや手間がかかることが増えていくのもデメリット。
ただ愛した人が国籍が違うだけなのに、なんでごんな作業しないといけないの?
と思うことがある国際恋愛・結婚ですが、
面倒な作業を乗り越えていくことが、本当の愛を試される場面でもあるのかな
と実際に国際結婚を体験した筆者は、2人のインタビューをしながら過去のことを思い出しました。
私の痛々しい結婚までの道のりを書いています。興味のある人は是非。
来世でも結婚したいと思える2人
ニュージーランドで出会ってからずっと変わらず仲良しなSHIOさんとTNさん。
最後にこんな質問をしてみました。
「生まれ変わっても外国人パートナーと結婚したい?」
単純な質問ですが、いろんなことが今世で起こっていても来世でもまた出会いたいか
はい。
“外国人”かは意識してないけど、同じ相手がいい。
むしろ見つけやすいように同じ国に生まれ変わってほしい。
はっきりとまた出会いたいと言える2人に拍手です。
言うことなしですね。
奥さんのSHIOさんがnoteにTNさんとの国際結婚、タイでの生活、日本での生活をコミカルに綴っているので、興味のある人は是非覗いてみてください。
私も、SHIOさんのド正直な文章に思わずニヤニヤしながら読んでおります。
コミカルだけではなくて、タイでの生活情報、日本に移住するまでのプロセス、ロードトリップの詳細も詳しく綴っています。
これからタイに住む人、パートナーと日本に移住したい人やロードリップしたい人には有力な情報を入手できるかも。
まとめ
たくさんの壁を乗り越えても、なかなか長く続かないと言われる国際結婚。
そんな難しいと言われる国際結婚をしているカップルの中でも、出会ったときからずっと仲良く共に人生を過ごしている人たちだって存在します。
今回ご紹介した日本人嫁とタイ人夫の国際カップルは、出会って10年経っても変わらず仲良し。
国際結婚とかではなく、本当に人と人との出会いで全てを分かり合える2人は、出会うべくして出会った2人ですね。
国際恋愛をしている人たちで、これからの2人の関係に対して悩んでいる人、どんな国際カップルがいるのか気になる人は是非この記事を参考にしていただければ幸いです。
コメント