こんにちはImoです(@imo_nomadvlog)
カナダのソウルフードの代表格と言えば、『プーティン』。
フライドポテトにグレイビーソースとチーズが乗っかった食べ物なのはご存じの人も多いですよね。
カナダに行けば、どこでも食べられるプーティンは発祥地がケベック州です。
せっかくカナダにきたのであれば、本場のプーティンは食べたいところ。
今回はケベックの州の中で、モントリオールでもケベックシティーでもない「ラック・メガンティック(Lac-Mégantic)という小さな町にある、小さなレストラン『シェ・ルル(Chez Loulou)』のプーティンを食べに行きました。
シェ・ルルのプーティンは、過去にケベック州で美味しいプーティンの金賞を受賞した、実績のある知る人ぞ知るお店。
実際にシェ・ルルに行ってプーティンを食べてみたので、みなさんにご紹介しようと思います。
ラック・メガンティックはどんなところ?
ケベック州はカナダの中で1番大きい州。
カナダのケベック州と言えば、「モントリオール」や「ケベックシティ」「シェルブルック」といった街が有名ですよね。
でもそれ以外の町ってあまり知られていません。
ケベック州の公用語はフランス語なので、他の州に比べてケベック州のいろんな地域の情報が見つかりにくいです。フランス語が必須…
私もケベック州に住むまで、モントリオールとケベックシティ以外の街を知りませんでした。
今回カナダ人の友達と、ラックメガンティックへ行く機会があって連れて行ってもらったプーティンのレストラン。
モントリオールに住んでいる他のケベクアの友達も、ラックメガンティックには行ったことがないという人が多く、ラックメガンティックは結構ニッチな町のようです。
なので、レストランのお話に入る前に、少しだけ簡単にラックメガンティックについてご紹介させてください。
湖の町ラック・メガンティック
ラック・メガンティックは、カナダのケベック州エストリー地方にある町。
モントリオールから車で約2時間40分ほど東方面に位置しています。
結構近くに、アメリカのボーダーがあります。
ラック・メガンティックは、日本語で「メガンティック湖」。
名前の通り、この町にある湖の名前が町の由来になっています。
実はこのラック・メガンティックは、2013年7月6日にアメリカのノースダコタ州バッケン地区から、7,700KLの石油タンクを運んでいた貨物列車が脱線して横転、そこから爆発して大きな火災が起きた場所でもあります。
脱線した場所が市街地の一角だったため、火災して街が火だるまになり、死者47名にも上る大きな火災事故がありました。(参考URL:世界の貯蔵タンク事故情報)
ケベック州でドラマ化されるほど、大きな事故になってしまいました。(詳しい内容はこちら。英語の記事になります。)
悲しい出来事を経験してしまったラック・メガンティックの住民や町ですが、現在は市街地も復興して平和を取り戻しています。
移動手段は車かレンタカー
ラック・メガンティックの公共交通機関は発達しておらず、列車も貨物専用で一般の人は使用できないそうです。
高速バスもこの町には停車しません。
なのでラック・メガンティックまで行くには、車もしくはレンタカーで行くのが最善の交通手段となってしまいます。
公共の交通機関がないと、観光で来る人も少ないのは納得です。
本場のプーティンを味わえる『シェ・ルル』
湖が美しい町ラック・メガンティックには、本場のプーティンを食べられる小さなレストランがあります。
メインロードの1つであるラヴァル通り(Rue Laval)を市街地へ向かって歩くと、「シェ・ルル(Chez Loulou)」が見えてきます。
シェ・ルルのプーティンは、過去に「美味しいプーティンが食べられるお店」としてケベック州で1番を勝ち取った経歴があるとか。
連れて行ってくれた友達が、自慢げにこんな話をしてくれました。
シェ・ルルのプーティンがケベックで1番美味しいんだから。
そこまで言われたら、食べないわけにはいきません。
車を停めてさっそくお店に入ると、カウンターとテーブル席がいくつかあるくらいの小さなお店でした。
お昼の2時を過ぎていましたが、お店はほぼ満席。
プーティンとホットドッグを注文
実はすでにお昼ごはんを食べていた私たち。
たまたまChez Loulouを通りかかったときに運転していた友人が、「Chez Loulouは美味しいプーティンが食べられるお店」と教えてくれました。
そんなこと言われたらこのチャンスで食べないわけにはいきません。
お腹がすいていなかったけど、少しでも食べてみたくてお店に入りました。
お店に入ると、たまたま1テーブル空いていたので、空いているテーブルに座りました。
席につくなり、プーティンを早速注文します。
プーティンのサイズは、「1/2 size」「Small size」「Medium size」「Large size(Fmaily size)」
カナダのサイズ感は、日本よりも大きめ。
なので1人でMサイズを頼んでしまうと、食べきれない量で出てきます。
カナダも食べ物を残しても持ち帰る文化があるから、食べきれなくても大丈夫。
持ち帰りができるとは言え、出来たての料理をきれいに食べたいところ。
そこまでお腹がすいていない私たちは「Medium size」を1つ注文して、友達とシェアして食べることに。
注文して10分くらいでプーティンが到着。
想像通りMサイズ1つだけでも、お腹すいていない2人で1皿を食べきるには結構な量。
Sサイズにすればよかったと少し後悔…
「最悪食べ残したら持ち帰ろう。」と、あつあつのうちにプーティンをいただきます。
ポテトとチーズをグレービーソースに絡めて、口に入れるとびっくり。
いつもプーティンを食べると、一気に口もお腹の中も重くなるのに、このプーティンは全く重くない。
ポテトもチーズもグレービーソースさえも、すごくクリーンでフレッシュなのが食べた瞬間にわかりました。
私は4年前までカナダに2年半住んでいて、プーティンはそれなりに食べてきました。
こんなに食べやすいプーティンを食べたのは初めてです。
このプーティンが、金賞を獲得した理由が食べてわかります。
さらに、このお店はプーティンだけじゃなくてホットドッグも定番。
友達から聞いたのは、プーティンとホットドッグはセットで頼むのがケベックスタイルなんだとか。
プーティンに加え、1人でホットドック1つはさすがに食べきれないので、ホットドッグも2人でシェアすることに。
ホットドッグの大きさは大きくなく、食パン1枚にソーセージとキャベツのコールスローを挟んだシンプルなホットドッグ。
このホットドッグも全然重くない。
ホットドッグに挟んだコールスローが、程よい酸味とマヨネーズの食欲をそそるコンビネーション。
ソーセージとの相性もぴったり。
注文して手元にきたときは、一瞬「頼みすぎたかな。」と後悔してしまいましたが、食べたらそんな後悔も一気にふっとびました。
食べきれないと思っていたプーティンも、気が付いたらキレイに完食。
もう一度言いますが、こんなにフレッシュでクリーンなプーティン初めて食べました。
無限に食べられそうなくらいお腹にどんどん入っていく魅惑的なプーティン。
今まで食べたプーティンの中で、1番美味しかった。
店舗情報
Restaurant Chez Loulou
住所:4783 Rue Laval, Lac-Mégantic, QC CANADA G6B 1C8
営業時間:11時00~19時00
電話番号:+1-819-583-0277
まとめ
カナダに行くなら必ず食べる「プーティン」。
ケベック州はプーティンの発祥の地でもあり、本場の味をケベックの至るところでも食べられます。
そんな中でも、ケベック出身の友達がおすすめしてくれたラック・メガンティックにある『シェ・ルル』のプーティンは、定番のプーティンを本場の味で食べることができます。
美味しいプーティンの金賞を獲得したお店なだけあって、たくさん盛られたプーティンもあっという間に食べ終わるくらい中毒性のある一品。
シェ・ルル定番のホットドッグに入っているコールスローは、どんどん手を進めてくれるくらい食べやすい味付けでした。
カナダのケベック州はかなり広くて、それに加えてラック・メガンティックは車でないと来れない場所ということが唯一のネック。
モントリオールからは車で3時間近く、ケベックシティからだと2時間半くらいかかってしまいます。
ですが美味しいプーティンを食べたい人や、ラック・メガンティックに寄ることがあるのであれば、是非試してみてほしい一品だと胸を張って言えるプーティンです。
カナダ・ケベック州のモントリオールの行列ができるレストランにあるプーティン屋さんも負けていません。
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