日本円から海外の外貨に両替したり換金するには、為替レートや手数料が上乗せされて、必要以上にお金を取られてしまいます。
できるだけ手数料を取られずに、海外送金や両替をしたい。
近年では円安が続いているので、海外に行くと国によっては為替レートに合わせて物価高も重なり、支払い時に必要以上の金額を払ってしまいます。
海外に頻繁に行く人や留学する予定のある人で、「できれば不要なコストをかけたくない」と考える、そんなあなたにおすすめするのが「Wiseデビットカード」。
Wise(ワイズ)は正規の為替レートと、非常に安い手数料で外貨を海外送金できるサービス。
そんな格安で海外送金できるWiseは、デビットカードを発行しています。
Wiseデビットカードを海外で使用することで、
隠れコストのない為替レート
格安の海外両替手数料
により、余計な手数料を払うことなくお買物ができます。
私も実際に海外でWiseを使用して、日本のクレジットカードとの手数料の差に感動してしまったものです。
結論を言ってしまえば、「海外に行く人は必ず持っていた方がいい」と思えるくらい、とても優秀なカードです。
今回は、Wiseデビットカードの発行方法と、実際に海外旅行で行ったカナダで使用したWiseデビットカードの結果を、みなさんにシェアしたいと思います。
Wiseは海外送金サービス
Wiseは、外貨をできるだけ安く送金するサービスを提供すために、2011年イギリスで誕生しました。
Wiseを使って、世界で80以上の国と地域に送金が可能です。
実際の為替レート、格安の手数料で海外送金ができるWiseは、全てオンラインで本人確認・送金手続きが完了します。
Wiseは、海外で使用する際の為替レートに上乗せされた隠れコストがありません。
独自の海外送金方法により、銀行などの海外送金方法よりも明確、かつ格安の手数料を実現しているところが、最大の魅力でもあります。
正当な取引をしている魅力的なWiseのサービスで、1つデメリットを挙げるとすれば、実店舗が存在しないこと。
店舗は存在しないものの、スマホやパソコンで全て解決できるということは、オンライン上でスピーディーに、かつ格安に海外送金できるということでもあります。
オンラインで全て手続きができるところも、使い勝手の良い大きなポイント。
オンライン上だけで成立すると言われると、セキュリティーの安全面も気になるところ。
Wiseは、関東財務局第二種資金移動業者(第00040号)として免許登録されています。
銀行ではなくても、金融機関と同じレベルのセキュリティで運営されており、安全性も極めて高いとされています。
セキュリティーの面で不安だった人も、Wiseで安心して送金ができますね。
\無料で登録/
「マルチカレンシー口座」と「海外デビットカード」とは?
Wiseは、海外送金のサービスだけではありません。
・約50の通貨を1つのアカウントで保有できる「マルチカレンシー口座」
・googleに表示される為替レートで53種類の外貨で支払いができる「海外デビットカード」
上記の2つのサービスを利用することができます。
マルチカレンシー口座
Wiseのアカウントを持っていると、50以上の通貨を同時に保有・両替ができる「Wiseマルチカレンシー口座」をもつことができます。(対応国はこちら)
しかもこのマルチカレンシー口座は、通貨を保有・両替ができるだけではありません。
「GBP、EUR、USD、AUD、NZD、CAD、HUF、SGD、TRY、 RON」の10通貨であれば、現地の口座情報を取得が可能。
上記の10通貨の口座情報を取得することで、現地の人と同じように資金を受け取ることができるのです。
海外の銀行口座を開設するためには、現地の自分の名前が記載されている「公共料金請求書」「免許証」や「個人ナンバー」などの提出を求められます。
上記の本人確認書は、実際に現地に住んでいないと取得できないものばかり。
しかしWiseの会員登録をしていれば、指定されている10通貨のの現地口座情報であれば、現地の本人確認書がなくても、簡単に取得することができてしまうのです。
海外とやりとりのある人からすれば、これまでにない優れものだと思います。
Wiseデビットカード
Wiseのデビットカードは、2018年から発行を開始。
日本では2021年1月から解禁されています。
このWiseのデビットカードの引き落とし方法は、Wiseでチャージした金額から引き落とされていきます。
通常のデビットカードとは違って、SuikaやPasmoのようなプリペイドに近いです。
Wiseデビットカードは、下記のように3つのメリットがあります。
①年会費無料
②海外両替手数料が他社のクレジットカード会社に比べて安い
③ATM引き出し可能(月に2回、3万円まで引き出し無料)
①年会費無料
Wiseデビットカードを発行するときに、発行手数料として1200円が発生します。
ですが年会費は無料なので、Wiseデビットカードを使用しない期間があっても料金がかかることがありません。
盗難、紛失などの場合に、新しいカードを再発行するには640円発生します。
②海外両替手数料が他社のクレジットカード会社に比べて安い
Wiseのデビットカードを使って海外で決済する強みの1つして、海外両替手数料が安いこと。
他のクレジットカード会社では、国際ブランドが1日1回の実際の為替レートに、若干上乗せした基準レート(隠れコスト)から、さらにカード発行会社によって定める「海外事務手数料(1.60%~)」が加わります。
通常のクレジットカードを利用して海外でお買物をするときは、実際の為替レートよりも多くの金額を支払っています。
一方、Wiseデビットカード決済でかかるコストは、実際の為替レート(ミッドマーケットレート)の金額と、少額の海外両替手数料だけ。
Wiseデビットカードで決済するときの海外両替手数料は「0.43%~3%」。
他クレジットカード会社に比べて格安に設定されています。(決済する国によって金額が変わります)
Wiseデビットカードだと、できるだけコストをかけずに、海外でお買物をすることが可能になります。
③ATM引き出し可能(月に2回、3万円まで引き出し無料)
海外でお買物をしていると、現金が必要にな場面も出てきます。
お店によってはクレジットカード決済ができなかったり、チップを現金で払ったりします。
そんなときもWiseデビットカードを持っていると、月に2回までであれば3万円まで、ATMからの引き出し手数料が無料でできてしまいます。(3回目からは引き出し手数料が発生。)
現地の空港や銀行で現金を両替しようとすると、為替レートが悪い上に、為替手数料を上乗せされてしまいます。
手元に入ってくる現金が、少し少なることもしばしば。
Wiseデビットカードを持っていれば、月2回までの3万円以下であれば無料なのは本当に良心的です。
\格安な海外両替手数料/
Wiseデビットカードを使った理由は2つ
私はカナダに行くことがあったので、wiseのサービスを実際に海外のカナダで使ってみました。
私がwiseのサービスを使おうと決めた理由には、2つあります。
・カナダで買い物をするから、できるだけ手数料を払いたくない
・現地の友達とのお金のやりとりで、カナダドルで現地の友達の銀行口座に送金したい
上記の2点を理由に、できるだけ手数料を払わず、スムーズにお金のやりとりをしたかったのです。
以前カナダに住んでいたこともあり、カナダは北米でカード社会なことを知っていたので、ほとんどのお店でカード払いの買い物ができることも知っていました。
いくら使うかわからないのに、余分に現金を換金したくないですしね。
あとは、現地で友達とお金のやり取りも出てくる予定がありました。
現金を降ろす作業が面倒なので、オンライン上で手っ取り早く、お金を送金したかったのもあります。
wiseのマルチカレンシー口座では、
‐カナダドルが保有できること
‐カナダの口座情報を取得して、カナダ国内の銀行と同じようにお金のやりとりができる
ということを知って、wiseのサービスを使うことにしました。
実はWiseのサービスを知ったのは2017年。
Wiseがまだトランスファーワイズだった頃までにさかのぼります。
当時は、他社の海外送金のサービスに比べて、トランスファーワイズの手数料の金額が破格だったことを疑って、使ったことがありませんでした。
月日が経ち、この数年で周りの外国人の友達が、日本でwiseのデビットカードを持っている姿をみて、使い勝手がいいことを確信。
今回カナダに行くタイミングで、私もwiseを登録して、デビットカードも合わせて使うことにしました。
Wiseに無料登録してアカウント作成
Wiseを使うには、まずWise公式ページで登録が必要です。(無料で会員登録できます)
Wise登録する際にお友達紹介リンク経由で登録すると、最大¥75,000までの送金手数料が無料になります。
私からお友達紹介することができるので、Wiseに登録をする人はよかったら使ってください。
>>お友達紹介リンクはこちらから。
日本国内からWiseの登録に必要な書類は、「マイナンバーカード」と「カメラ付きスマートフォン」があれば、簡単に登録できます。
※カメラ付きスマートフォンは、登録時に必要書類を撮影して送るために必要。
~マイナンバーカードがない場合~
「日本の顔写真付き身分証明書」と「マイナンバー関連書類」の2点
◎日本の顔写真付き身分証明書:
・日本の運転免許証
・2020年2月以前に発行された日本国パスポート
・在留カード
◎マイナンバー関連書類:
・マイナンバー通知カード
・6ヵ月以内に発行されたマイナンバー記載の住民票
※海外在住の人は、現在の海外住所が確認できる書類で本人確認が可能。(詳細はWise公式ページのこちら)
- ログイン方法の選択
- アカウントの種類の選択
- 居住国の選択
- コード認証するために電話番号を登録(2段階認証)
- ラベルパスワード設定
初めにWise公式ホームページから「会員登録」をクリック。
①ログイン方の選択
ログイン方法をメールアドレス、もしくは別の方法(グーグル、フェイスブック、アップル)のどれかを選択します。
②アカウントの種類の選択
登録をする際に、「個人アカウント」か「法人アカウント」のどちらか選択。
③「居住国」の選択
「現在の居住国」を選択。
④コード認証するために電話番号を登録して、送られてきたメールに記載されている6桁のコードを入力(2段階認証)
⑤パスワード設定
最後に、Wise登録後にログインするために入力するパスワードを作成。
これでWiseの会員登録は完了。
Wiseデビットカード発行の手続きの手順
Wiseで会員登録さえできれば、世界中の80か国以上の地域に送金ができるようになります。
海外送金だけでなく、海外に行ってお買いものをする人は、Wiseが発行している「Wiseデビットカード」を取得することもできます。
デビットカードを新規取得する場合には、料金が1200円発生してしまいますが、年会費は無料です。(再発行は500円)。
取得申請後から手元に到着するまで、おおよそ1週間から2週間ほど。
私は2週間くらいで到着しました。
デビットカードが届いたら、カードを有効化する作業を行います。
- ①Wiseのアカウントにログイン
- ②カード覧をクリック
- ③「カードの有効化」をクリック
- ③届いたデビッカードと一緒に添付されている紙に、記載された6桁のコードを入力
カードの有効化ができたら、これで世界中でお買い物できます!
カナダでWiseデビットカード実際に使ってみた
今回は、カナダに遊びに行くにあたって発行したWiseデビットカード。
カナダのモントリオールに到着して、Wiseデビットカードを実際に使ってみました。
今からご紹介する決済方法は、
「日本円の口座残高⇒カナダドル」
で決済した場合です。
カナダのドラッグストア「Pharmaprix」でお買物をしたときに、Wiseデビットカードを使用。
カードの使い方は、タッチ決済でできました。
日本で発行したカードを海外でタッチ決済できるのは楽!
実際に、Wiseデビットカードで決済された詳細はこちら。
上記は、9月25日にお買物をした詳細です。
ドラッグストアで決済時の合計金額は、「25.29カナダドル」。
日本円で引き落とされた金額が「2,803円」。
日本円からカナダドルの決済なので、海外両替手数料0.64%発生して18円上乗せされています。
両替手数料がかからないと、本来であれば2,785円ということになります。
この金額を「エポスカード」で決済したとします。
海外でお買物の際にクレジットカードで決済すると、実際にカードを使用した日のレートではなく、決済をした日から数日後のレートで引き落とされます。
なぜ上記のように、決済日に時差が起きるかというと、利用代金のデータがお店からカード会社届くまでに数日かかってしまうため。
この日(2023年9月27日)のVISAインターナショナルの為替レートに、1.63%の上乗せした為替レートは、
1カナダドル=112.801063 円
★Wiseデビットカード⇒2803円(9月25日)
エポスカード⇒2853円(9月27日)
Wiseデビットカードで支払った場合と、エポスカードで支払った場合は、2803円-2853円=50円の差額となります。
Wiseデビットカードで決済する方が安いことがわかります。
2000円程度の決済であれば、双方の手数料の差額が40円なので、そこまでの大差を感じません。
もし支払合計が1ケタ増えた「252.90カナダドル」で決済をすれば500円、更に「2529.00カナダドル」の合計だと5,000円の差額になります。
海外に行って外食したり、現地でホテルを予約したりお土産を買っていると、物価の高い国であれば旅行中だけで5万円10万円あっという間に使ってしまいます。
そうなると、クレジットカードを切るときも、海外手数料ができるだけ低いものを使いたいです。
Wiseデビットカードで支払うと、少しでも海外両替手数料を抑えて、現地の為替レートに近い金額でお買物ができるということになります。
マルチカレンシー口座にカナダドルを送金してもっとお得にお買物
Wiseデビットカードを利用して、お得にお買物ができるだけでなく、他の方法でもお得に海外でお買い物ができます。
それは、マルチカレンシー口座内のカナダドル口座に外貨送金をして、現地通貨で決済をする方法です。
外貨の為替レートは、1日の間でもレートの金額が上がったり下がったり、常に動いています。
今日は1カナダドル109円なのに次の日は110円になっちゃった!
1日でもレートの変動のふり幅があることも、頭に入れておかなければなりません。
できるだけ安定したレートで海外のお買物をしたい人は、現地のお金で決済したいところ。
そんなときは、Wiseマルチカレンシー口座内の日本円残高からカナダドルに両替しておくこともできてしまいます。
\当ブログの限定クーポン付き/
下記は、実際に私が「日本円残高からカナダドルにチャージ」した例です。
〇マルチカレンシー口座内の日本円の残高からカナダドルでチャージ〇
(日本円13,000円をカナダドルの口座へ移動)
※JPY→CADに換金、両替手数料0.64%が発生(13,000円をCADの口座へ移動したときの手数料は83円)
→カナダでWiseデビットカードを使って買い物(現地通貨である「カナダドル」で決済)
実際に取引したときの詳細が、下記のものです。
このように、日本円からカナダドルへ資金を移動する際に、少額の両替手数料が発生しています。
ですが、カナダドルを口座に保持していれば、カナダ国内でWiseデビットカードで決済するときは、自動的にカナダドルで決済されます。
下記が「日本円からカナダドル」へ資金移動後に、Wiseデビットカードで決済した詳細です。
上記の詳細をみると、海外手数料は取られていません。
現地通貨からの決済になるので、海外両替手数料が発生しないということになります。
Wiseアカウントの中に、日本円の残高があったとしても、現地の通貨を保有していれば、自動的に買い物した国の通貨で決済されます。
現地の通貨を保持していることで為替レートに振り回されることなく、現地の金額で支払いができて安心。
まとめ
Wiseデビットカードは、隠れコストが入っていない実際の為替レートと、格安の海外両替手数料で、決済や現金の引き出しができる優れもの。
実際に使ってみてとっても簡単だったので、Wiseデビットカードをカナダに持っていっててよかったです。
これからWiseデビットカードが手放せなくなります。
マルチカレンシー口座内に訪問する国の通貨があれば、現地の通貨を保有して為替レートを気にすることなく、お買物をすることができるのも大きな魅力。
1つだけ注意してほしいのは、他の通貨に資金を両替する度に、海外両替手数料は発生すること。
このことを頭に入れておけば、どれだけコストがかかっているのか把握しやすいかと思います。
海外に旅行、留学、ワーホリ、仕事で行く人は、Wiseデビットカードが重宝すること間違いなしです。
Wiseに無料で簡単に登録して、デビットカードも作成できるので、気になっていた人は是非使ってみてくださいね。
海外旅行保険がついたクレジットカードを持っていきたい人は、エポスカードも検討してみるのはいかがですか?
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