海外に行くと、異性にアプローチされる機会が増えます。
海外の人は積極的。
日本では体験したことのないくらい、いろんな人に声をかけられたり、アプローチをされることが多いです。
ありがたいことに、私も海外に住んでいたときに、何人かアプローチをされたことがあります。
その中でも印象に残っているのが、年上の方から告白されたこと。
告白してきた人との年の差、なんと41歳。
告白された人は、カナダのワーホリ時代に4カ月滞在させてもらったお家のオーナーさんでした。
この話を周りにすると結構驚かれますが、個人的にはいい思い出として受け止めております。
今回は、当時のカナダのワーホリの始まりと合わせて、カナダ人のオーナーに出会った経緯と告白されるまでをお話したいと思います。
ワーホリで起こった面白いエピソードを聞きたい人は、今からのお話をネタとして聞いていただけると幸いです。
41 歳差のカナダ人オーナーに出会うまでの経緯
告白された41歳差のカナダ人オーナーに出会ったきっかけは、ワーホリでカナダに行くために、日本からバンクーバーに向かう途中で止まった中国の空港から。
レイオーバーした中国の空港で出会った、インド人のおじさんとの出会いからストーリーが始まります。
〈登場人物〉
・Bill…インド人のおじさん
・Claude…家のカナダ人オーナー(インド人のおじさんの友達)
中国の空港で出会ったインド人のおじちゃんと出会う
私は成田空港から、中国航空で中国の成都ともう1つの都市(地名忘れちゃいました)を経由して、カナダのバンクーバーへ向かいました。
中国の成都では、レイオーバーで9時間ほど滞在しなければなりませんでした。
成都に到着したときは、すでに0時を回る前。
ホテルには泊まらないで、フライトの時間まで空港の椅子に横になって休憩。
成都空港は夜中でも人が多く、周りを見渡すと子供を連れた家族連れの人も結構いました。
女の子1人でも安心して、空港で一夜を過ごすことがきました。
フライトの時間になり、飛行機に乗ってもう1つの都市に到着。
ここでは数時間のレイオーバー。
搭乗口のロビーに直行して、ロビーの椅子に座って、次のフライトまで待っていました。
バンクーバー行のフライトなので、成都空港のときとは一転、このロビーにはアジア人だけではなく、西洋人の人数が一気に増えています。
中国語ではなく、英語で会話しているのを耳にすると気持ちが一気に変わりました。
バンクーバーに近づいているんだ!
カナダに行く実感が湧いてきてワクワクします。
私の前に座っていた60代後半くらいのインド人のおじさんが、隣のカップルと楽しそうに会話をしています。
インド人のおじさんが、カップルに話す流れで私にも話しかけてきました。(ここからインド人のおじさんのことをBillと呼びます。)
君はどこから来たの?
日本からだよ。
バンクーバーに滞在するのか?
そうだよ。
バンクーバーに滞在するのか?バンクーバーにはどんな目的で行くのか?カナダは初めてか?
ワーキングホリデーだよ。
Billは根掘り葉掘り私のことを聞いてきました。
Billは、お仕事で中国に来ていたそう。
国籍はインドだけど、カナダに移住して永住権を保持して何十年もカナダに住んでいる人でした。
何でカナダに行こうと思ったの?友達はいるのか?
カナダに行くことを決めた理由は、今までに行ったことなかったからだよ。
友達は1人もいないよ!
何も調べないで日本を出てきてるから、バンクーバー着いたら色々情報集めようと思ってる。
私はカナダにワーホリに決めた理由は、4つありました。
・単純にアメリカ大陸に行ったことがなかったから。
・カナダでも働ける
・英語を慣らしておく
・ファームジョブをカナダでもしたかった
ワーホリのあるカナダに行ってしまえば、1年間カナダで働ける。
しかもカナダからだと、アメリカやメキシコ・中南米に近くなります。
アメリカも中南米も気軽に行ける!
上記の理由で、カナダ行きを決めたのです。
日本で貯めてワーホリに行くよりも、ワーホリに行ってからお金を貯める方が効率がいいですしね。
あとは、
旅をするにはもうちょっと英語を慣らしておいたほうがいいと思ったこと、
NZの反省を生かしてファームジョブで、少し働いてお金を貯めてみたかった、
という4つの理由を元に、行けばなんとかなるの精神で、何の迷いもなくカナダ行のチケットを購入、そして飛行機に乗ったことをBillに説明しました。
お前はクレイジーだな!
私の説明に笑っていました。
バンクーバーのダウンタウンにあるバックパッカーを4日間だけ予約していた
私はダウンタウンにあるバックパッカーを、とりあえず4泊だけ予約をしていました。
Billから、宿のことを聞かれたので、上記のことを伝えました。
ダウンタウンのバックパッカーに女の子1人で泊まるのは危ないよ!
そうだ、バンクーバーに着いたら、僕の友達が車で迎えにくるんだけど、彼の家の1室が空いてるからそこに泊めさせてもらえばいいよ!
バックパッカーに女の子1人だけで泊まることに対して、心配してくれてるのはすごくありがたい。
だけど…
会ったこともない人の家に泊まるなんて、どんな人なのかもわかんないのにバックパッカー泊まるより危なくないか?
しかもBillの家じゃなくて、「友達の家」って。
Billの印象は悪い人ではなさそう。
会って数分しか経ってないのに、そんな話が出るとは思いもしなかったので、私はびっくりした顔をしていました。
バンクーバー着くまでにまだ時間があるから、もし友達の家に泊まりたかったら教えて。
空港に着いたらとりあえず友達に会わせるから!
友だちの家に泊まる話は、バンクーバーの空港に着くまで保留になりました。
インド人のおじちゃんの友達がバンクーバーの空港に迎えにきていた
飛行機に搭乗して7~8時間、ようやくバンクーバーの空港に到着。
飛行機が着陸して、椅子から離れて通路に立って並んでいると、私の3~4人前くらいにBillも通路に並んでいました。
Billが後ろを振り返って私を見ると、手招きをして”俺に付いてこい”の仕草をされます。
飛行機の入り口が空いて、ようやく飛行機から抜け出して、私がBillに追いつくと彼はこう言いました。
バンクーバーのイミグレーションはめちゃくちゃ並ぶから、早く預けに荷物を取りに行って、急いでイミグレーションに行くぞ!
Billは仕事で海外にしょっちゅう行っていたこともあり、空港の状況をよく把握していました。
急いで荷物受け取りのクレームのところに行って、荷物をゲットしたら走って入国審査へ。
Billはカナダのパスポートを持っているので、私とは違う窓口での入国審査です。
窓口についたときは、私の前に並んでいる人は、まだ数人だけ。
Billの言った通り、私の後ろにはあっという間に長蛇の列ができていました。(Billに出会えてよかったです。)
入国審査が終わって私たちは合流して、Billからこう言われます。
宿をどうするか決めたか?
Billの友達の家に泊まりたい。
だけど会ったこともない人。
まだ悩んでいることを、Billに伝えました。
友達がもう空港で待ってるから、とりあえずついておいで。
空港に着いたときに、Billが友達に到着電話して、私も一緒にいること、そして私が泊まっていいか話していました。
Billの友達からは了承をもらっていたので、泊まりたいかは私次第だと。
彼らの家はバンクーバー市街地方面にあったので、もし私がBillの友達の家に泊まらなくても、予約しているバックパッカーまで車で送ってくれることに。
ひとまず私は、Billと一緒に友達が待っている空港の出口まで、一緒に行くことになりました。
空港を出て数分すると、Billの友達が手を振ってやってきました。
初めて会うおじさんの家に泊まることにした
Billの友達(これからClaudeと呼びます)とご対面。
挨拶をしたら、私の荷物を車の中に入れてくれました。
とりあえず車に乗って!
私はClaudeに言われるままに車に乗って出発しました。
そしてClaudeが言いました。
「話は聞いたよ。僕の家に使っていない部屋が1つあるんだけど、物置みたいになってるのがネックだけど、それでもいいんだったらウェルカムだよ!
このような状況がもし日本でこんなことしたら、めちゃくちゃ怪しまれること間違いなし。
だけど、海外の人って初めて会った人にでもすごくオープンで、知らない人にも困っている人とかいると、手を差し伸べようとする人が多くて、毎度驚かされます。
ご好意に甘えたい気持ちと反面、正直まだ悩んでいることをClaudeにも伝えました。
ダウンタウンのバックパッカーに、女の子1人で泊まるのは正直危ないよ。
僕の家だったら宿泊費も取らないし、本当に好きなように使ってもらって構わないよ!
無料ですか?!!
無料という言葉に魅力を感じてしまった私…
Billからも、Claudeがそう言ってるんだから、遠慮せずにお世話になったらいいよ、と。
そのBillの一言で、私は決断してこう伝えました。
予約しているバックパッカーをキャンセルするわ!
その一言で、2人が声を合わせてこう言いました。
Welcome to CANADA!!!!!!!!!!!
何でしょう。
こんな風に歓迎されるなんて嬉しすぎません?
2人が声をそろえて言った一言に、めちゃくちゃテンションが上がりました。
本当だったら、知らない人にはついていくなって言われるところですよ。
だけど直観的にこの人たちだったら安全だって、Welcome to Canadaの一言で、根拠のない確信を持ったのです。
私は、自分の直感を信じてみることにしました。
Claudeのお家に行くとなると、予約していた宿のキャンセルをしないといけません。
私はバンクーバーに着いたばかりだったので、カナダの電話番号をまだ持っていなかったことも、Billがすぐに察してこう聞いてきました。
携帯番号ないだろ?宿の電話番号わかるか?
私は何かあったときのために、宿の連絡先をスマホでスクリーンショットしていました。
Billに連絡先を見せると、宿のキャンセルまでしてくれたのです。
私たちはダウンタウンまでは行かずに、そのままClaudeの家へ向かいました。
この日からClaudeは私の住んでいるお家のオーナーさんになります。
知らない人にも親切なカナダの人たち
家に無料で泊まったんだったら、何かトラブルあったでしょ~?
知らない人に付いていったら、ネガティブなオチでもあるんじゃないか聞きたいところだと思います。
トラブルがあった方がストーリー的にも面白いですが、残念なことにBillもClaudeも、信じられないくらい本当にいい人たちでした。
お金を後から請求したり襲ってきたり、奴隷のように扱うようなことは一切ありませんでした。
それどころか、ご飯もいつも準備してくれるし、買い物行くときもいつも連れて行ってくれたり、車で観光に連れてってくれたり…
自分でもびっくりするくらいに、彼らはめちゃくちゃ可愛がってくれました。
さすがに色々しすぎてもらっているので、「家賃払う!」と主張してお金を置いても、お金を一切受け取ってくれませんでした。
Billのお家も、Claudeのお家からとっても近く、Claudeの家にほぼ毎日顔を出して一緒にコーヒー飲んだり、Billの職場に一緒に行ったり、家族のように接してくれました。
彼らには本当に感謝としか言いようがありません。
BillやClaudeが紹介してくれるお友達や家族も、みんな本当にいい人たちばかりでした。
1カ月くらい滞在しようかなぁ。
居心地が良すぎて、結局4カ月間滞在していました。
今までワーキングホリデーで、オーストラリアとニュージーランドにも行きましたが、こんな形での出会いで誰かにお世話になったことは今まで1度もありません。
お部屋を使わせてくれたClaudeに関しては、私と直接出会ってたわけではなく、むしろBillが間接的に私と出会っただけ。
それなのに、ここまで親切にしてくれるなんて思いもしませんでした。
カナダ人はとても穏やかで親切な人が多いと聞くとは言え、世の中にはいい人もいれば、悪い人もたくさんいます。
そんな中バンクーバーに着く前からのご縁でのおかげで、充実したバンクーバー生活を送ることができたことは、本当にラッキーだと思いました。(本能的にいい人と、危ない人を見極めていたのかもしれませんが)
告白してきた家のオーナーとの歳の差は41歳
本来の目的である旅とファームジョブをするために、Claudeのお家に4カ月お世話になった後は、泣く泣くClaudeとBillとお別れ。
Claudeのお家を離れた後は、日本人の女性とオカナガン地方まで車でロードトリップ。
ロードトリップが終わった後に出会ったカナダ人と、お付き合いすることに。(彼との出会いの経緯はこちらの記事に書いております。)
その彼と一緒に、ファームジョブをしていました。
ファームのシーズンが終わって、私と彼氏でバンクーバー島にあるトフィーノという町に移動するために、一旦バンクーバーに数日滞在することに。
さっそくClaudeに、バンクーバーに立ち寄ることを連絡しました。
彼氏も連れて泊まりにおいで!
久々の再会にClaudeも喜んでいました。
お言葉に甘えて、私の彼氏も一緒に数日間泊めさてもらうことに。
バンクーバーに到着して、久々にClaudeと再会。
Claudeに彼氏を紹介して、3人でリビングでお話をしていました。
彼氏が1日中運転していて疲れていたので、彼は先に就寝。
彼が就寝した後は私とClaude2人で、私が前回この家にいたときのように談笑をしていました。
Claudeが突然、こんなことを言ってきました。
Imoは僕の気持ちに気づいていたか?
へ?
一瞬言っていることがわからなくて、僕の気持ちってどういう意味なのか、Claudeに聞き返しました。
実はImoが僕の家に滞在していたときに、女性として気になっていたんだ。
Claudeからそんな風に見られていたなんて、当時の私はこれっぽっちも思っていませんでした。
あまりに突然の告白されたので、私が呆気に取られていた私。
びっくりするよね。Imoがここにいたときにそんなこと言ったら、びっくりして嫌がられるのも嫌だったから言わなかったんだ。あとImoに彼氏ができたから、ちゃんと伝えようと決心ができたんだよ。
人のことだといろんなこと気づけるのに、自分のことになると何も気づかない私…
私はClaudeのことを、恋愛対象として見たことがなかったことを正直に伝えました。
それもそのはず。
彼は当時70歳。
私は当時20代後半だったので、Claudeはお父さん、
いや、下手したら若いじいちゃんくらいの年齢。
だから1人の男性として恋愛対象で見ておらず、お父さんのような存在で家族としてClaudeのことを見ていたのです。
Claudeとは年齢が40歳ほど離れていたよ!
Claudeから告白されて思い返すと、「彼が私に好意があったのかなぁ。」という行動が、正直所々はありました。
だけど、女として見てるなんて、当時の私はまさか思いもしていませんでした。
どこのタイミングで恋愛感情が芽生えたのかは、敢えて聞きませんでした。
あんなに親切にしてくれていたのは、私に好意があったからだったんだ…
カナダ人の彼氏を連れてClaudeの家に泊まって、Claudeから告白されて理解ができました。
じゃあClaudeの気持ちに応えなかったから、そこで全てが終わったの?
そんなことはまったくなく、Claudeは何も変わらず、以前と同じように私にも接してくれました。
更に私の彼氏にもとても良くしてくれました。
年齢がかなり上だったので、包容力があるのはもちろん、
この件を通して、Claudeの器の広さと人柄の良さを改めて感じました。
Claudeがもうちょっと若かったらなぁ…(そういう問題じゃないか。)
まとめ
バンクーバーに向かうために、トランジット先の空港で出会った、インド人のおじちゃんとの出会いをきっかけに、インド人のおじちゃんの友達の家に4カ月滞在させてもらいました。
カナダの人に人たちは、会ったこともない私のような、よその国の人に対してもすごくウェルカム。
お父さんのように慕っていた、インド人のおじちゃんの友達である、お家のカナダ人オーナーClaudeに、家を離れて彼氏ができたタイミングで告白をされました。
オーナーとの歳の差は41歳。
なんだかとても貴重な体験をさせていただきました。
そして何よりも、歳とって何歳になっても男なんだ、と実感させてくれたエピソードでした。
カナダのワーホリで初めて外国人の彼氏ができた話も書いていますので、よかったら覗いてみてください。
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