海外に興味がある人や、実際に海外に住んでいたことがある日本人は、時として「海外かぶれ」と言われることがあります。
日本と海外では、流行っているものや美しいと思う基準が違うことが多いです。
「海外かぶれ」と言われてしまうような人は、
海外のファッションや文化を取り入れたり、海外に長く滞在したことのある人だと、現地の文化やトレンドに馴染んだまま日本に戻ってきた人が多いです。
特に、海外から日本へ帰国した後も、海外にいたときのような反応やファッションでいると、そんな姿を煙たがる人が世の中にはいることも事実です。
私も海外かぶれ側の人間で、「海外かぶれ」と言われた過去があります。
今振り返ると、過去の自分は本当に周りの人からしたら煙たかったんだろうなぁと反省…
痛々しい過去の自分もあったからこそ、今は冷静に過去の行動や言動を見たり、
そんな痛々しい海外かぶれだった現実を受け入れよう、と思う気持ちが生まれたりするのだと思うのです。
今回は「なぜ海外かぶれが嫌われるのか」実際の自分の過去の経験を元に検証して考えてみました。
・海外かぶれの嫌われる理由の考察と特徴、海外かぶれのメリットデメリット
・どんなときに、海外かぶれが発症してしまうのか
上記の2つを元にまとめてみたので、過去の自分とも照らし合わせながらお話していこうと思います。
海外かぶれとは
まず、海外かぶれとはどんな人のことを指すのか、簡単に説明します。
西洋かぶれ(せいようかぶれ)とは、自身の所属する文化より西洋文化を良しとして、振る舞いや服装などを西洋文化のそれに似せること、あるいはそのように振る舞う人物を指す蔑称。類義語に海外かぶれがある。より範囲を限定したアメリカかぶれなどの語も存在する。
引用URL:ウィキペディア「西洋かぶれ」
上記の説明でもわかるように、海外かぶれという言葉には定義がなく、「西洋かぶれ」という言葉で説明しています。
日本で言う「海外かぶれ」とは、西洋かぶれの類義語として「外国かぶれ(海外かぶれ)」が出てきた言葉です。
明治維新に西洋かぶれした様を、揶揄するような意味で言ったものが「ハイカラ」にあたります。(参考URL:おにまる調査隊「ハイカラ」とは、明治時代の西洋風の生活様式などを表す言葉)
私たちがよく耳にする「海外かぶれ」という言葉は、日本でよく使われる表現なのです。
上記の「西洋かぶれ」の説明と同様、海外かぶれは海外の文化やトレンドに強く意識してマネをする人々のことですね。
「海外かぶれ」と言われる人たちは、海外のファッション、音楽、映画、言語などに関心を持ち、それらを自身のスタイルや、日常の生活に取り入れていく傾向があります。
短期滞在でが海外渡航していた帰国子女が、よく「海外かぶれ」と言われる標的になることが多いですよね。
では逆に、「海外かぶれ」という言葉が英語でも存在するのだろうか…
私は気になったので、海外かぶれという言葉にヒットする英語を調べてみました。
調べていると、YouTubeで「海外かぶれを英語でどう説明するか考えてみた」という面白い動画を見つけました。
英語系youtuberで有名なYYYOKO(ヨーコ)さんが、海外かぶれを英語で何と言うのか解説した動画です。
ネイティブのアメリカ人に、海外かぶれに当てはまる単語を聞いた結果、
「海外かぶれ」という言葉に該当する単語がなく、海外かぶれがどんな人であるのか説明する必要がある。
という結論に至っています。
アメリカは多国籍国家だから、海外かぶれという概念がそもそもないんだろうなぁ、と感じながらこの動画を観ていました。
海外かぶれと言って非難するような人は、確かに海外では聞いたこないです。
海外かぶれと言われる特徴
具体的にはどんな人たちが「海外かぶれ」と呼ばれるのか、実際に海外かぶれと呼ばれていた過去の私、そして今まで出会ってきた海外かぶれの日本人たちから見つけた共通の特徴7つをご紹介します。
①他国と日本を比較する
②ファッションが滞在していた国の恰好になる
③会話に横文字をやたらと入れる
④日本語を忘れたと言いがち
⑤海外ドラマを観ている
⑥SNSで二か国の言語で投稿する
⑦とっさの言葉が他の言語になる
他国と日本を比較する
日本では当たり前であることが、海外では当たり前じゃないことがよくあります。
代表的な例で言うと、日本の電車やバスなどの交通機関では「電話はできるだけ出ない」「イヤフォンから音が漏れないようにする」などと言ったマナーがあります。
反対に、海外では普通に電話もするし、大声でおしゃべりをしてもマナー違反にはなりません。
さらに日本では公共の機関の中でもお酒を飲んでも大丈夫だけど、海外は外でお酒飲むことが禁止されている国が多いので、公共の場で飲んだら捕まります。
海外かぶれの人は、日本とは真逆な環境を知ってしまうと、日本と他国をどうしても比較してしまいがち。
「海外だと~」や「日本って他の国に比べて本当に遅れてる」だとか、日常の中で口がすべってしまいます・
頻繁に比較するような言動をしてしまうと、周りの人から煙たがられることもあります。
あからさまに日本を見下す発言はいかがなものとは思うけど、新しい視野ができるという意味では比較することも大事だとも思います。
ファッションが滞在していた国の恰好になる
海外かぶれと言われる人たちの格好にも特徴がみられます。
日本だと「できるだけ肌を隠すような恰好」を好む人が多いように見受けられます。
夏は日傘にアームウォーマーで日焼け対策、冬は重ね着を楽しんだりしますよね。
海外だと夏は、キャミソールにホットパンツにビーチサンダル、冬はパーカーにレギンスにブーツといった感じです。
日本だと、服のスタイルも可愛くてフワフワした雰囲気だったり、体型が隠れるようなファッションを好む人が多い傾向があります。
一方海外では、身体の形がわかるようなセクシーな恰好が好まれたりというように、ファッション感覚にも違いがあります。
日本で言われる典型的な「海外かぶれ」と言われる女性は、下記のような感じではないでしょうか。
・髪の毛はかき上げ前髪のロン毛
・肌は小麦色でメイクは目力のこもったきついメイク
・体系がわかるようなピタッとした服装
実際に海外かぶれの人は、上記のような恰好を好んで着ていることが多いです。
最近では海外かぶれの別の言い方で、『ポカホンタス女子』と言ったりするそう。
ですが、ファッションは好みがあります。
海外のファッションが好きで着ているだけ、というのもありますよね。
日本人みんな着物なんか着ていないでしょ?
極端に言えば、今着てる衣服は洋服。
元々は日本のものではなかったですしね。
会話に横文字をやたらと入れる
自分が学んだことを強調するかの如く、わざわざ言葉を英語に変えたりして、ルー大島口調になるのも海外かぶれの特徴でもあります。
変な言葉が書かれた英字のTシャツを、単語の意味もわからずに着てるよりかはまだマシですが、英語がわからない人に、わざわざ英語に置き換えて話しても?になるだけです。
誰と話しているのか、意識しながら話さないといけません。
日本語を忘れたと言いがち
海外かぶれは、日本をたった短期間離れただけなのに、日本語を忘れてしまったかのように言います。
あれ?これ何て言うんだったけ?日本語出てこない~。
日本語が出てこなくなる現象は、日本から何年も離れて、日本語をしばらく使っていないと起こりえること。
海外に数カ月しか滞在していないのに、生まれた時から何十年も話している日本語を、たった数か月で忘れるはずがありません。
これは、かなり痛い言動だと思います。
初めてワーキングホリデーで9カ月後、日本に帰国したときに日本語しっかりと覚えているのに、日本語忘れたとか言っていました。
海外かぶれもいいところです。
思い出すだけで恥ずかしい…
反対に、何年も海外に在住して日本語を頻繁に話さなくなると、全てではなくても簡単な単語がすっぽり抜けてしまうことはよく起こります。
日本語以外の言語の環境にどっぷり浸かっていると、簡単な日本語がすぽんと抜けることがあります。母国語が出てこなくなるとショックを受けました。母国愛が生まれる瞬間。
ですが、数カ月で本気で日本語を忘れてしまう人は、海外在住中は日本語を話さず、全力で語学を習得してインプットをしていることも考えられます。
語学学習の面に置いて日本語を忘れるということは、ちゃんと学んでいる言語が身について成長しているとポジティブにも受け取れます。
海外ドラマを観ている
海外かぶれの人は、海外ドラマをよく観ています。
これは、カッコいいからとか言う理由ではなくて、単純にドラマのストーリーが面白いからということと、語学学習で利用しているケースがとても多いです。
なのでどちらかというと、前向きな理由で海外ドラマを観ているケースがほとんどだと思います。
SNSで二か国の言語で投稿する
インスタとかフェイスブックなどのSNSの投稿は、日本語と他の言語の2言語で書く人もとても多いです。
海外に行けば、日本人ではなく現地で出会った人と繋がっていきます。
日本語がわらない人のための配慮として、2言語で文章を書く人も多いのではないでしょうか。
フォロワーや友達の中で、日本語がわかる人たちばかりなのに、他の言語も入れている人は、ただの自己満の可能性が高いです。
とっさの言葉が他の言語になる
ふいに出る言葉が日本語じゃないのも、海外かぶれあるあるです。
驚くようなことがあると、英語だと「Oopps」や「Ouch」「Oh my god!」とか言いがちです。
だけど、とっさに出る言葉は口癖。
日本でも毎日英語で言っていれば、その一言が習慣化されて、日常生活でも無意識に英語でとっさに出てくるものでもあります。
無意識に別の言語が出てくることは、しっかりと自分に染みついている証拠で、一概に悪いことばかりではないと思います。
外国人の恋人を作りがち
海外かぶれの人が付き合う人は、日本人ではなく外国人を選ぶことも多いです。
海外かぶれの中には、外国人(特に欧州)の人と付き合っていることに優越感に浸ってたり、外国人(特に西洋人)と付き合うことが、ステータスのようになっている人もいます。
ですが、全員が優越感で付き合っているわけではありません。
なぜかというと、第二言語を話せることで、話す相手や出会いのチャンスの数も格段に増えていくからです。
他の言語を話せる人とも交流が持てることで、出会う人が日本人だけでなく日本語の話せない人とも仲良くなりやすくなります。
話せる相手が増えることで、他の国の人とも付き合っていく可能性が大きくなるだけの話だと考えています。
海外かぶれを嫌う人の特徴
上記で説明した「海外かぶれの人たちを嫌う人の特徴」を簡単にまとめてみました。
海外に行ったことがない人
海外に行ったことがない人は、海外かぶれの人たちが言うことが理解できなかったり、イメージがわかなかったりします。
海外に興味がないから、旅行でも海外に行かないし、海外の話をされても面白いと思いません。
海外に行かない人は、自分の生まれた町から出たことがない人も中にはいるので、保守的な人が多いのかもしれません。
海外かぶれの人たちが、海外から持ち帰ってきた新しいものに対して、保守的な人たちは新しいものを受け入れられず、抵抗心が生まれることで、海外かぶれの人たちを嫌う人が多いという理由が挙げられます。
日本は単一国家の島国。
自分と全く違う習慣がある人に遭遇すると、本能的に自分の生活を脅かされてしまう危険性を感じてしまって、結果的に「ウザい」というネガティブな感情として、受け取られてしまうのかもしれません。
外国への憧れの裏返しの嫉妬心
本当は自分も海外に興味があって、海外に住んでみたりしたいけど、何らかの理由で海外に行けなかったりする人が、海外かぶれの人を嫌うことがあるかもしれません。
自分よりも先に海外に飛んで、自分のやりたいことを実現して帰国した彼らの話を聞いて、嫉妬して嫌になるパターンです。
海外かぶれの人に嫉妬してしまう人は、海外かぶれの人に問題があるわけではなく、その人の感情のコントロールの問題。
自分が嫉妬する気持ちを素直に受け止めて、素直に認めることを意識する必要があります。
単にあなたのことが嫌い
海外かぶれとか関係なしに、海外かぶれになる前からあなたのことをあまりよく思っていなくて、海外かぶれになったことで、相手があなたに嫌悪が増して嫌いになるパターンです。
これは性格や相性が合わない理由なため、どうすることもできません。
来るもの拒まず、去る者追わず。
海外かぶれが嫌われる理由考察
なぜ海外かぶれと呼ばれる人たちが、一部の人によって嫌われてしまうのか、自分なりに考えてみました。
海外文化を表面的にしか理解していない
一般的な海外かぶれと呼ばれる人々は、海外の文化やファッションにすごく憧れて、真似しようとする人が多いです。
それがあまりにも過ぎると、周りからは批判や嫌悪の対象になることがあります。
彼らは見た目や、スタイルを自身に取り入れることに一生懸命。
単純にカッコいいという理由で取り入れることが多く、その文化やトレンドの背景や意味を深く理解していないことがあります。
ただ単に、見た目だけを真似しているように見えて、本当の意味や価値を理解していないと思われてしまうのも、嫌われる要因の1つだと考えます。
日本国内の価値観との不一致
海外かぶれのひと立ちが持つ価値観や行動が、日本の伝統的な価値観や社会のルールと合わないこともあります。
日本の習慣や言葉遣いを無視するような行動や、自己表現の自由をとても重要視するあまりに、周りの人たちとの間に摩擦が生じることも起きてしまうことも、海外かぶれが非難の的の原因に挙げられます。
自国の文化や伝統を軽視
海外かぶれと呼ばれる人々は、海外の文化やトレンドにすごく興味を持ち、それらを優先してしまう傾向があります。
そのため、自国の伝統や文化を軽視しているように見られ、批判や嫌悪の対象になることも。
海外かぶれの人々は、外国の文化や価値観にすごく魅了されていて、自国のものよりも海外の文化や価値観に優先しがちです。
その結果、自国の伝統や文化を軽んじていると受け取られ、周囲から批判されることもあります。
つまり、海外かぶれの人たちは、海外の文化に興味を持ちすぎて、自国の伝統や文化をあまり大切にしていないように見えることが問題視されるのです。
そのため、海外かぶれの人たちが一部の人々から、批判や嫌悪の目で見られることがあるのです。
海外かぶれの人たちが持つ、海外への想いの熱量は素晴らしいです。
ですが、もう少し冷静になって、周りの状況を受け入れる視野をもつことも必要になります。
海外かぶれのメリット
一部の人に煙たがられてしまう海外かぶれの人たち。
彼らが海外の文化やトレンドに関心を持つことで、新たなグローバルな視点や、刺激を得ることができる一面もあります。
海外かぶれでいることで、新たなグローバルな視点を得られるメリットを3点を挙げてみました。
自己表現の幅の拡大
海外かぶれの人々は、海外のファッションやスタイルを真似て、自己表現の幅を広げることができます。
異なるスタイルやトレンドを取り入れ、自身の個性を表現する機会が増えていきます。
上記のような自己表現で、人生で色々なチャンスをつかむことができるのも、海外かぶれの良いところ。
個性を表現することで、広がっていく可能性は無限だと思います。
自分に自信をつけることってすごく大事。
相互理解と文化交流の促進
グローバルな視野を持つことで、言語、習慣、価値観、伝統などの要素を学び、異なる国や地域の文化について深く理解することができます。
異なる国や、地域の人々との異文化間のコミュニケーションや協力によって、交流やつながりが生まれます。
国際的なネットワークが築かれることで、世界がより繋がりを持てるように。
海外かぶれのような海外の文化に興味を持つ人たちが、文化交流を促進する役割を果たしてくれる見方もできます。
彼らが異文化間のつながりを築き、相互理解や共感を生み出すことができる可能性を秘めているのです。
相互理解と文化交流というのは、自分の価値観だけを押し付けるのではなく、相手の意見や価値観を新調した上で成立していくこと。
日本を卑下したり、非難したり優劣をつけるのではなく、受け入れていくことが前提だと思います。
それができる人こそが、真のグローバル人と言えます。
仕事やキャリアでも活躍する
グローバルな視野を持つことは、仕事やキャリアにおいても有利。
国際的なビジネス環境で、活躍するために必要な異文化コミュニケーションや、国際的なトレンドに敏感な感性を持つことは非常に大事。
国際的な感覚を持つ海外かぶれの人は、異なる国籍や文化を持つメンバーが集まった、グローバル企業や組織に入っても、異文化間のコミュニケーションや協力を円滑に行うことができます。
また、国際的なトレンドや市場の動向に敏感であるため、チームの戦略や意思決定に貢献できるでしょう。
どんどん海外参入している企業や、国内に入ってきている外資系のビジネスでは、異文化理解や各国のトレンドを把握することは必須ですもんね。
海外渡航歴が浅いと承認欲求が刺激される
海外かぶれが発症してしまうのは、特に海外渡航歴が浅いとき。
海外渡航歴が浅いと、
・表面的な部分にしか目を向けられない
・やたらむやみに現地で習った言葉を日本に帰国後も話したがる
上記の2点の心理で海外かぶれと言われるような言動をしてしまう、と自分の過去の経験からも感じました。
たった数週間や数カ月だけで、滞在している国のバックグラウンドや生活習慣、文化を理解することは難しいです。
それなのに、ただ「海外に住んでいた」という事実だけが先走ってしまうことで、自分はあたかもその国の全てを知っているかのような錯覚に陥ってしまいます。
そんな調子で日本に戻って周りと話をすると、海外かぶれと言われてしまう原因にも繋がっています。
現地で習った言語や情報を、日本の周りの人たちにひけらかすこ行為の裏には、
「海外に住んでいたみんなと自分は違う、みんなと違うことをしている自分はすごいんだ!」
と言い聞かせるための承認欲求から、短期間の海外渡航でも今まで説明したような「海外かぶれ」と言われてしまう行動や言動になってしまうのが要因の1つと取れます。
海外かぶれのような言動をしてしまう人の多くは、海外渡航して数週間から1年くらいの滞在期間に現れる人が多い傾向にあります
自分が見てきた文化や習慣、言語を帰国したあとにも無理やり押し込もうとする気持ちが、周りの人からは痛々しく見えたりするのかも。
海外かぶれでもいいじゃない
私が実際に海外かぶれと言われていた立場だったので、海外かぶれと言われて嫌な思いをする気持ちがよくわかります。
海外の滞在歴が浅い人、実際に海外への憧れだけで海外かぶれになるような人たちから、海外の表面だけをみて日本を卑下するような発言をされると、日本に住んでいる人は誰だって嫌な気持になるのも無理ありません。
だけど、海外の滞在歴が長くなればなるほど、日本との違いで興奮していた気持ちや、かっこいいと思いっていた海外への熱量が、日常に変わって落ち着いてくるのも事実。
そんな海外の生活の中に馴染んでしまうと、海外かぶれでも憧れでもなく、それが普通になるのです。
なので、ファッションについても押しつけがましい感じにもならず、言語についても本気で日本語を忘れてしまう瞬間もでてきてしまいます。
そうすることで、自分が日本人としてのアイデンティティについて、まじめに意識するようになっていきます。
海外の生活に慣れてしまうと、あんなに海外のいいとこばかり言っていたのに、嫌な面も必ず出てきて、しばらく日本に帰れないと日本のことが恋しい。
あれだけ日本のことを卑下していたのに、今度は日本の良い部分が自然と見えてくるのです。
ほとんどの海外在住経験者が、最初の頃は表面的な海外かぶれだったのに、最終的には自然と真のグローバル人へと変化を遂げています。
だからこの海外かぶれも、自分自身を成長させていく上で必要なステップだと考えているので、私は海外かぶれはあっていいと思っています。
話す相手や、相手に不快を感じさせない対応を身につけるスキルも同時につけていくことも大事ですけどね。
恥ずかしいと思ったり、痛い子だなぁと思われるような失敗も、自分を成長させていくためには感じるべき感情です。
むしろそんな感情がないと、自分で気づいて反省もできません。
正直な話、ファッションもどんな格好していても、本人がその恰好を好きでしているのだから、外野がとやかく言うことではないですよね。
問題は、相手に海外かぶれのうんちくを話すときに、相手に不快な思いにさせないように、どのような態度や言葉で、いかに意識をしてくことが大事だと思っています。
まとめ
日本だと、ネガティブに受け取られることの多い『海外かぶれ』。
実際に自分が海外かぶれと言われた経験を元に、海外かぶれについて考察してみました。
海外かぶれであることで、ファッション、文化や言語を通して、自分自身を表現するためのツールとしていることに問題はないと思っています。
問題なのは、相手に自分の意見を押し付けたり、卑下するような行動に問題があるのだと気づきました。
個人の価値観や状況によって異なる海外かぶれですが、一部の人にとっては魅力的な要素である一方、他の人には価値が感じられない場合もあります。
海外かぶれとしての評価は主観的であり、個人の自由や選択によるものという理解も必要だと思っています。
ですが、日本でも海外かぶれという言葉がなくなるくらいに、海外の生活スタイルや言語も違和感なく、普段の生活の中で認識される社会になってほしいと願っています。
みんな同じ地球人ということを忘れないほしいです。
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