【カナダ】ウェイターの失礼な接客態度にもチップを払わないといけない現実

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海外生活

カナダはチップ文化のある国。

カナダで外食をするときに、レストランで食事代、消費税と合わせて「チップ」も上乗せして支払います。

チップは、本来良いサービスをしてくれたお礼の対価として渡すもの。

チップによって、お店の評価やスタッフの接客態度を計ることができます。

とはいえ、カナダもレストランのウェイターの接客態度は、日本に比べると緩めなことも多いです。

仮にどんな態度を取られたとしても、人によって受け取り方が違うことも自然なこと。

Imo
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だけど、あまりにもあからさまに嫌な態度を取られてしまって悲しい思い出にはできるならしたくないです。

チップを払う文化の国でも、素晴らしい接客、ひどい接客をするウェイターは存在します。

モントリオールのとあるレストランに行ったときに、ウェイターから受けた悪態を受けて、チップを0にしたくてもできなかったお話をしようと思います。

どんなにひどい接客をされても、チップを払わないといけない理不尽さ。

でもこれがチップ文化の今の現実。

カナダはチップ文化の国

カナダのお金

みなさんもご存じのように、アメリカはチップの文化。

北米に位置するカナダでも、チップの文化が根付いています。

レストランやバーなどの飲食店、美容院、ホテル、タクシーなどの接客のサービスいたるところで、商品の金額とは別にチップを支払う場面が出てきます。

Imo
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カナダだと、チップはお会計の15%~18%くらいを上乗せして支払うのが平均です。

チップをもらうことを前提で、時給を設定されていたため、特に飲食業は他の職種に比べて、時給が最低時給で低かったのが現状でした。(カナダは2022年に、サービス業による最低時給の違いはなくなったそうです。)

現在は、最低時給の違いがなくなったとは言え、チップの文化はしっかりと残っています。

接客次第でチップの金額も大きく変わるので、たいていのスタッフは、丁寧な接客とサービスを提供します。

Imo
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過去にカナダに住んでいた頃は、飲食店へ行っても、チップのあるお店の接客態度があからさまに悪い、という印象を受けたことがありませんでした。

お客さんが支払うチップの金額で、そのお店の評価がわかると言っても過言ではありません。

じゃあチップは払わないと失礼になるの?

現地の人でも、スタッフにチップを払わないことだってあります。

スタッフの接客マナーがよっぽど不快だったか、料理が口に合わなかったなどの理由で、現地の人でもチップを支払わない人もいます。

チップを支払わない場合は、「お店側に落ち度がある」という解釈をお店側もしています。

もし、あなたがチップを払わずにお店を出ていくと、店員が追いかけてきて「お店のサービスに不満があったのか」を確認されることもあるほど。

お店の中には、お会計時のレシートに「Service Charge」や「Gratuity」と記載されていることがあります。

この2つもチップと同じで、すでにお会計の中に入っているケースもあるので、お会計時はレシートの確認も忘れずに。

基本的にはチップは、払うものということを前提に、お店で支払いをしてくださいね。

気分の悪い接客をするウェイターはどこにでも存在する

飲み物をトレイに乗せて運ぶウェイター

外食をしに行くと、時々不快な接客をするウェイターに遭遇することがあります。

日本でも、驚くような接客をするスタッフに時々でくわします。

それでも全体的に見ても、日本人の気遣いや配慮は、とても繊細だと感じています。

爪の先まで行き届いているくらい、日本の接客レベルの基準は高く、世界的に評価を受けています。

Imo
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日本ではお客様は神様の精神が、未だに根付いている部分もあるので、どちらかと言うとお客さんの方が悪態をつく人がちらほら。

質の高い日本の接客を知った上で、海外のお店に行くと、日本の常識では考えられないような態度をスタッフから取られることもあります。

ラッキーなことに、私が過去にカナダに住んでいたときは、あからさまに悪態をつくようなウェイターに出会ったことがありませんでした。

しかし、4年ぶりにカナダのモントリオールへ遊びに行ったときに、露骨に失礼な接客をされた経験をしてしまったのです。

今からそのお話をしようと思います。

モントリオールのとあるレストランで夕食を食べに行った

実際に食べに行ったカナダのレストランの店内
実際に食べに行ったレストランの店内

この出来事は、モントリオールへ4年ぶりに遊びに行ったときのこと。

私がモントリオールに滞在している間に、バンクーバーにワーホリをしている日本人の友達が、モントリオールへ遊びにきてくれました。

私の仲良しのフランス系カナダ人の友達と、日本人の友達と3人で一緒に夕食を食べに行くことに。

日本人の友達は、モントリオールに来るのが初めてだったので、スモークミートやプーティンが食べられるレストランへ行きました。

スモークミートの有名店「シュワルツ」に行く予定でしたが、その日は金曜日の夜。

いつ行っても長蛇の列を成しているシュワルツは、金曜のディナー帯もお店の前に長い行列。(シュワルツについて知りたい人はこちらの記事へ)

なかなか店内で食べることができません。

さらにその日は、あいにくの雨。

雨の中をお店の外で並ぶのも3人共嫌でした。

フランス系カナダ人の友達が、シュワルツの代わりに、スモークミートやプーティンが食べられるレストランを探してくれました。

私たちは、何の迷いもなく友達が探してくれたレストランへ。

お店に到着して店内をのぞくと、テーブルも何席か空いていて、入店してすんなり席につくことができました。

カナダ人友達
カナダ人友達

クラブサンドの中にスモークミートが入っているサンドイッチもあるよ!

メニューの中に、スモークミートとクラブのサンドの写真が載っていて美味しそう。

私と日本人の友達は、スモーミートとクラブの入ったサンドイッチにすることに。

そして、カナダ人の友達はプーティンを注文。

ご存じの方もいると思いますが、カナダのワンプレートの量は結構でかいです。

私たちの周りで食べている人の1皿の量をみると、やっぱりでかい。

Imo
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食べきれなくても持ち帰りもできるけど、持ち帰ったところですぐに食べたりしないし、次の日はまた違うお店で色々食べるよな。食べないのに持って帰るのはもったいない。

その場で残さず食べれる量を食べたかった私は、日本人の友達と1皿を2人でシェアして食べることにしました。

カナダでは1つのプレートを2人でシェアしたい場合、お皿を別々にして持ってきてくれます。(別途料金が発生します)

カナダ人の友達いわく、モントリオールだと、1皿を2人分に分けるのは2ドルくらいでできるとのこと。

食事はできるだけ残したりしたくないので、追加料金を払って1つのメニューを2人分に分けてもらうことにしました。

ウェイターからフォークを腿に落とされ、オーダーミスをする

ナイフとフォークのセットたち

注文を取りに来たウェイターは、細身ですらっとした赤毛の50歳くらいの女性。

ラテン系の雰囲気の人で、フランス語のわからない私は英語で注文をすると、流ちょうな英語で返事をしてくれました。

カナダ人友達
カナダ人友達

スモークミートとクラブサンドの量が多いから、1つのお皿を2人でシェアしてもいいかしら?

フランス系カナダ人の友達が、ウェイターにフランス語で私たちの要望を伝えてくれました。

レストラン側で、お皿を2人分に取り分けて持ってきてくれることに。

注文を取り終わったあとは、ウェイターがお冷を持ってきてくれました。

ウェイターが、私の前にお冷を置こうとしたときです。

テーブルに置こうとした衝動で溢れたお水がビチャっ、とテーブルにこぼれてしまいました。

ウェイターは何事もなかったかのように、こぼれたお冷を拭きもせずにテーブルから離れていきます。(こぼれたお冷は放置でした)

それを見かねた友達たちが、ナプキンを取り出して、お冷がこぼれたテーブルを拭いてくれました。

しばらくして、私たちの料理がテーブルに到着。

オーダーを取りに来てくれたウェイターが私たちの料理を持ってきてくれます。

海外では、レストランはテーブルやエリアで担当があるので、基本的に同じウェイターが対応をしてくれます。

私と日本人の友達の料理は、1つずつお皿に取り分けて運んできてくれました。

日本人の友達の前に料理を置き、そのあとに私の料理をテーブルの上へ。

ウェイターがテーブルに置こうとしたときです。

お皿と一緒に付けてあるテーブルナイフが、私のモモの上に落ちてしまいました。

ウェイターが冷静に「新しいナイフをもってきますね。」と言って、新しいナイフを持ってこようとテーブルを離れました。

床に落ちたわけでもなく、自分の身体に落ちたので、「このナイフで大丈夫だから、新しいナイフは持ってこなくていいですよ。」と私は返事をして、そのまま食べることに。

落ちてきたナイフは縦ではなく、横になって落ちたので、ケガはありませんでした。

だけど、落としたものはテーブル用とは言え、ナイフ。

Imo
Imo

「お怪我はないですか」ってまず先に聞くよなぁ。

なんて思いながら、「ケガをしなかっただけいいか。」と思いながら、注文したサンドを食べました。

そして食べながら、あることに気づきました。

あれ?スモークミートの味しないし、クラブの味もしないな…

食べている手を止めて、改めてサンドの中を確認しました。

サンドの中身の具材は、ベーコンとささみのチキン。

実際に頼んだものと違う料理の写真
実際に間違えたモークミートとクラブサンド

ウェイターに確認すると、まさかのオーダーミスでした。

ももにナイフを落とされたのはびっくりしたけど、オーダーミスはよくあること。

オーダーミスは、そこまで大きな問題ではありません。

「作り直します」と言われたけど、すでに食べてしまっているし、新しく作っている間待たないといけないのも、正直面倒くさい。

作り直しは断って、このままベーコンとささみチキンのサンドを食べることにしました。

お会計の伝票が2枚でテーブルにやってきた

お会計時にカード端末機でお金の計算をしているところ

ご飯を食べていると、私たちのテーブル担当のウェイターがすごい勢いで走って、お店を出ていきました。

慌てた様子で外に飛び出していたので、カナダ人の友達が「食い逃げしたお客さんだったのかな?」話ししていました。

Imo
Imo

カナダ人の友達に聞くと、食い逃げするお客さんがたまにいるそうなんです。

カナダ人の友達が、店内に戻ってきたウェイターに何があったのか尋ねていました。

外に出た理由は、食べ終わってお店を出たお客さんが、忘れをしてたから急いで追いかけたそうです。

食い逃げじゃなくてよかったね、とウェイターに話しながら、安堵の気持ちで食事を楽しんでいました。。

ごはんも食べ終わったところで、私たちの夕食はお開き。

ウェイターに、お会計をお願いしました。

担当のウェイターが伝票をもってきてくれたけど、なぜか伝票を2枚もってきました。

Imo
Imo

なんで伝票が2枚?

持ってきた2枚のレシートをグシャグシャにして食べ終わった皿に投げ捨てる

グシャグシャにした紙くず

1品ずつ、別々の伝票でやってきたお会計。

この日は私が2人に御馳走したかったので、持ってきてくれた伝票2枚を持って「私が全部支払います。」と、ウェイターに伝えました。

ここから、ウェイターに驚く態度を取られます。

ウェイターは、私が持っていた2枚の伝票を力強くバシッと思いっきり取り上げました。

取り上げた伝票を、あろうことかグシャグシャにして、私たちの食べ終わったお皿にポイっ。

と投げ捨てて、レジへ去っていったのです。

Imo
Imo

え…何が起きたの?

あまりにも突然の出来事すぎて、私と日本人の友達は、この状況を理解することができませんでした。

カナダ人の友達が口にしました。

カナダ人の友達
カナダ人の友達

お会計を別にして、って私がさっきウェイターに言ったのよ。

えぇ、そうだったの…

彼女がウェイターと話すときはフランス語なので、そんな話をしていることは知りもせず。

わざわざ別にしてくれた伝票を「お会計一緒にしてくれ」って言われたら、そりゃウェイターもうんざりするわ…

ここはモントリオールなので公用語がフランス語だから、フランス語を理解できない私が悪いのは百も承知です。

なんだかすごい悪いことをしたなぁ、と申し訳ない気持ちになりました。

ウェイターもわさわざ計算し直して、伝票も作り直してくれたのに、私の余計な一言で、またウェイターの作業が増えることに、罪悪感を覚えるばかり。

Imo
Imo

だけど、目の前であんなにあからさまに持ってる伝票取り上げて、グシャグシャにして目の前の食べ終わったお皿に投げ捨てなくてもよくないか…

ウェイターの取った態度に、正直不満は残りつつも、

新しくお会計を1つにまとめて、作り直して持ってきたウェイターに事情を説明して、「余計なことをしてごめんなさい。」と伝えました。

ウェイターは「大丈夫ですよ。」と言って、さっきの態度からは、少し落ち着いていました。

伝票の手間は取らせたものの、いろいろ総合的に見て満足のできない、このレストランのウェイターのサービス。

お冷はこぼす、ももにナイフ落とされる、頼んだメニューは間違える。

そしてしまいには、目の前でお会計の紙を取り上げられて、ぐしゃにしてお皿の上に投げ捨てられる。

最後にウェイターに手間を取らせてしまったとしても、とてもじゃないけど満足できるサービスではありません。

チップ文化のあるカナダで、人生で初めてチップの金額を0にしようと考えていました。

カナダもアメリカと同様にカード社会なので、私は基本的にクレジットカードで支払います。

お会計の際は、カード専用の支払い端末機をテーブルまで持ってきてくれるので、食事をしたテーブルでお会計をします。

合計金額を支払う前に、チップの金額が画面に表示されます。

チップの支払い方法は、「ドル」か「パーセンテージ」のどちらかを選択して入力ができます。

私はいつも「パーセンテージ」を選択してチップの金額を入力します。

パーセンテージの項目をクリックして、0%にしようとしました。(no tipの選択肢が出てくるお店もあります)

あろうことか、このお店の端末機では自分で数字を入力する項目はなく、「15%」「18%」「20%」「30%」からしか選択ができないではないですか。

0という選択肢がなかったのです。(しかも、シェアしたお皿の取り分け代は、8ドル追加されていました)

後から知ったのですが、チップを必ず払ってもらうために、金額を0にできないお店が最近増えているそうです。

Imo
Imo

店員もこのことわかってるから大きな顔ができるんだ。

一気にすごく嫌な気持ちと一緒に、すごく悔しい気持ちになりました。

ここで「チープな女と思われたくない」とへんなプライドが出てきた私は、チップを18%上乗せして支払いをしました。

今思い出すと、1番低い15%でも十分なくらいなのに。

ばかなことしました。

それと同時に、何のためのチップなの?

と、すごく疑問に感じた瞬間でもありました。

こんなことなら、日本のお通しみたいに、平等にお金取るようにした方がよっぽどいいわ。

グーグルマップのレビューにウェイターの態度の悪さが書かれていた

星1の評価

お家に帰ったあと、グーグルマップの口コミで、その日の夕方に食べに行ったレストランのレビューをみてみました。

直近のレビューを見てみると、案の定評価は1の口コミが結構ありました。

評価の低いコメントには、ウェイターの不満について書かれていました。

(過去にグーグルマップの1番低いレビューを確認せずに、大阪のトルコ料理レストランで嫌な思いをしたので、必ず確認しています。グーグルマップのレニューについて記事を書いるので気になる人は見てください。)

今回は、カナダ人の友達が探して行ったレストランだったので、その場でグーグルマップの口コミを確認していませんでした。

あぁ、またやってしまった。

お店に行く前に、レビューをチェックしなかったことに後悔。

だけどこの経験のおかげで、グーグルマップの評価の悪い口コミの信ぴょう性がまた1つ証明されました。

まとめ

海外では、チップを支払う文化のある国がたくさんあります。

特に北米はチップ大国。

チップで生計を立てている人も少なくはありません。

チップは、本来お客さんがお店のスタッフの気持ちのいいサービスや、美味しい料理などのお心づけで渡すもの。

サービスチャージとして、すでにお会計の中に入っているならまだわかります。

だけど、チップの金額を選択できる中に「0」という選択肢がないことに、正直疑問を感じていしまいました。

ウェイトレスの悪態も、日本と違って顕著に感情を出してくるところに、海外のダイナミックさを接客からも感じました。

チップを払うこと前提で、お食事に行くことはもちろんですが、チップを払う本来の意味を忘れているご時世。

このシステムに付け込んで、私のように受けた接客態度をするウェイトレスが増えないことを祈っています。

カナダに行くときはWiseのデビットカードを持っていってお得にお買物

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